
症例 CASE
幹細胞治療 膝の痛み自体はかなり改善し調子いいです

患者様情報
50代になって左膝に水が溜まり、痛みが出現。痛みは出たり落ち着いたりを繰り返していました。その後、右膝にも痛みが広がりました。日によって痛みの強さが変わり、左右どちらの膝がより痛むかも異なったそうです。直近では、昨年3月から左膝の痛みが続いています。
これまでの治療として、近医でヒアルロン酸注射や痛み止めの処方を受けてきました。しかし、レントゲンでは、徐々に軟骨の減少が確認され、人工膝関節置換術を提案されています。
現在、痛みがないときは普通に歩くことができるため、人工膝関節置換術を受ける時期について医師に相談したところ、「本人の判断に委ねる」との説明を受けました。しかし、仕事を続けているため、約1か月の休みを取ることが難しい状況です。
ちょうどそのとき当院の講演会にご参加いただき、再生医療という選択肢を知ったとのことです。
MRI所見
変形性膝関節症 グレード3
内側半月板はほぼ消失
外側半月板は変性断裂を認める
内外側に骨棘
軟骨擦り減り(内>外)
関節内に関節液貯留を認める
治療
治療内容 | 両膝 幹細胞5000万2回+PRP1回 |
治療期間 | 3か月 |
患者様の声
幹細胞注射後
PRP注射後2日ほど反応痛ありましたが、3日目に急に痛みがひきました。
幹細胞注射後も膝の痛み自体はかなり改善し調子いいです。
今は左のふくらはぎや太ももに少し張りを感じる程度です。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) 両膝 | 治療前 50/50 → 治療後 16/13 |
歩行能力評価(TUG) | 治療前 12.8 → 治療後 10.1 |
膝関節評価スコア(KOOS) | 治療前 300 → 治療後 380 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100がもっとも痛い状態
TUG:椅子に腰かけた状態から立ち上がり、3mを歩き折り返してから再び深く着座するまでの時間(秒)
KOOS:日常生活動作、痛み、生活の質、症状、運動機能という5項目から、膝の状態を評価することができる指標。各項目100点で合計500点
医師の見解
ヒアルロン酸注射では改善が見られず、再生医療を選択された患者様です。PRP注射の1回目ですでに痛みの軽減を実感され、その後の幹細胞注射の効果にも期待がもてました。予想通り、幹細胞注射後には痛みがさらに軽減し、各スコアも大幅に改善しています。引き続き、リハビリと膝のケアをしっかりと行い、良い状態を維持していただければと思います。
[治療費]
関節1部位 幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) 99~429万円(税込)
[起こりうる副作用]
・細胞採取部の内出血や創部感染、また注射時の刺入部疼痛、末梢神経損傷などが起こる可能性があります。
・症状によりMRIやエコーなどの検査を受けて頂く事があります。


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