
症例 CASE
幹細胞治療 症例13 ヒアルロン酸でも効果なかった膝痛が、幹細胞で改善しました(40代 女性)

患者様情報
この患者様は40代の女性で、1年半ほど前から膝の痛みを感じるようになり、整形外科を受診されました。その際、MRI検査の結果から「膝の軟骨がすり減っている」と説明を受けたそうです。
さらに1年前には、別の病院でもう一度MRIを撮影され、今度は「膝のお皿の裏側(膝蓋骨の裏)に傷みがある」と指摘されました。
ヒアルロン酸の注射(HA)も何度か受けられましたが、効果は一時的で、注射後2日ほどで痛みが戻ってしまうとのことです。最後の注射は1か月ほど前で、現在は内服薬や湿布で症状を抑える日々を過ごされています。
お仕事は立ち仕事が中心で、忙しい日には2万歩以上歩くこともあるそうです。また、勤務中に階段の昇り降りも多く、日常的に膝に大きな負担がかかっている状況です。
MRI所見
変形性膝関節症 グレード2
膝蓋骨と大腿骨の間の軟骨擦り減り
半月板、靭帯に関しては明らかな異常なし
治療
治療内容 | 右膝 幹細胞2500万1回+PRP1回 |
治療期間 | 2か月 |
患者様の声
幹細胞の注射を受けたあと、少し反応痛がありましたが、痛み止めを飲んで乗り切ることができました。
それから1か月ほど経った頃には、膝の調子がだいぶ良くなってきて、特に階段の昇り降りが楽になったと感じました。
ただ、しゃがむ動作をすると膝全体に痛みが出て、そこはまだつらかったです。
でも、それ以外の動きではほとんど痛みは感じず、仕事中も支障なく過ごせていました。
リハビリは毎日欠かさず頑張って続けています。
そして、治療から6か月が経った今では、膝の痛みはほとんどありません。
深くしゃがんで立ち上がるときに少しだけ違和感があるくらいで、仕事中もまったく問題なく動けています。とくに階段が楽になったのがうれしいです。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) 右膝 | 治療前 55 → 治療後 2 |
膝関節評価スコア(KOOS) | 治療前 339 → 治療後 453 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100が最も痛い状態
KOOS:日常生活動作、痛み、生活の質、症状、運動機能という5項目から、膝の状態を評価することができる指標。各項目100点で合計500点
医師の見解
膝の痛みを1年半前から感じ始め、整形外科で「軟骨のすり減り」と診断されました。その後も症状が続き、別の病院でのMRI検査では膝蓋骨の裏側に傷みがあることが分かりました。
ヒアルロン酸注射も何度か受けられましたが、効果は非常に短く、根本的な改善には至らなかったとのことで、当院での再生医療を選択されました。
右膝に対して幹細胞治療(2500万個1回)とPRP注射1回を行い、治療後1か月時点で階段の痛みが軽くなり、仕事中の動きにも支障がなくなったというお声をいただきました。
特に、立ち仕事で2万歩以上歩くこともあるという日常の中で、痛みが和らいだことは、治療効果の現れとして非常に意味のあることです。
治療から6か月が経過した現在では、VASスコア(痛みの強さを表す指標)が55から「2」まで大きく改善し、膝関節の総合評価指標であるKOOSスコアも339点から453点まで上昇しました。中でも生活の質を示すQOL項目が37点から81点へと大きく向上しており、患者様の毎日の過ごしやすさが確実に変化していることがわかります。
診察時にも、腫れや関節液の貯留はなく、膝の可動域も改善しており、順調な経過です。深くしゃがんだ際の違和感はわずかに残っていますが、日常生活や仕事に支障はなく、本人の声からも満足のいく結果が得られていると感じています。
今後もこの良い状態を維持しながら、必要に応じてさらなるサポートを続けていきたいと考えています。
[治療費]
関節1部位
PRP 投与回数(1回~3回) 22~55万円(税込)
幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) 99~429万円(税込)
[起こりうる副作用]
細胞採取部の内出血や創部感染、また注射時の刺入部疼痛、末梢神経損傷などが起こる可能性があります。
症状によりMRIやエコーなどの検査を受けて頂く事があります。


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