
症例 CASE
幹細胞治療 ゴルフをするのを楽しみにしています(70代 女性)

患者様情報
患者様は4~5年前から膝の痛みを自覚されており、通常の生活を送られていました。しかし、正座をした際に「グギッ」という音が生じ、それ以降、持続的な痛みが続いているとのことです。近隣の医療機関に通院されており、月に1回ヒアルロン酸注射を受けているものの、症状の改善はみられていないとのことです。
歩行時に痛みが強い場合にはサポーターを使用されており、最近では仰向けに横になっている際にも痛みを感じることが増えてきたとのことです。膝下に枕を入れることで痛みが和らぐとご本人はお話しされています。
過去にレントゲン検査を受けたことがあるものの、その際の診断結果は明確には覚えていないとのことですが、「半月板が損傷している」と言われた記憶があるとのことです。
また、以前に腰の手術を受けられた経験があり、その際の大変さから「もう手術は受けたくない」という強いお気持ちをお持ちです。
春頃に当院のチラシをご覧になり、大切に保管されていたとのことで、最近になり痛みが気になるようになったため、当院を受診をされました。
MRI所見
変形性膝関節症 グレード3
内側半月板はほぼ消失
外側半月板は変性断裂を認める
内外側に骨棘
軟骨擦り減り(内>外)
関節内に関節液貯留を認める
治療
治療内容 | 右膝 幹細胞5000万3回+PRP1回 |
治療期間 | 4か月 |
患者様の声
PRPの注射後は「治った!」と思うくらい調子が良かったです。
幹細胞注射後の反応痛もなく、痛みは以前より楽になりました。
最近1万歩ほど歩きましたが、特に問題なく過ごせました。
体重をかけても痛みは軽減しており、普段の生活ではあまり気になりません。
階段の下りでは少し気になりますが、それ以外は特に支障なく過ごせています。
4月にゴルフをするのを楽しみにしています。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) 右膝 | 治療前 69 → 治療後 25 |
膝関節評価スコア(KOOS) | 治療前 232 → 治療後 414 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100が最も痛い状態
KOOS:日常生活動作、痛み、生活の質、症状、運動機能という5項目から、膝の状態を評価することができる指標。各項目100点で合計500点
医師の見解
初診時、「もう手術はしたくない」という強いお気持ちをお話しいただいたことを、今でもよく覚えております。過去の腰の手術経験から来るご不安の中、当院のチラシを大切に保管してくださっていたこと、そして勇気をもってご相談いただいたことに、心より感謝申し上げます。
今回、PRPと幹細胞治療を組み合わせた再生医療を受けられ、治療前には69だった痛みスコアが25に、KOOSも大幅に改善され、実際に「治った!」と感じられるほど楽になったというご感想を伺い、医師としてこれ以上嬉しいことはありません。1万歩の歩行も問題なくこなされ、日常生活での支障がほとんどなくなってきているご様子に、治療の成果がしっかり現れていることを実感しています。
まだ階段の下りでは少し痛みが残るとのことですが、今後の経過を丁寧に見守りながら、さらなる改善を目指してサポートさせていただきます。4月に楽しみにされているゴルフも、ぜひ気持ちよくプレーいただければと思っております。これからもご自身の膝と向き合いながら、日々を元気に過ごしていただけることを心より願っております。
[治療費]
関節1部位
PRP 投与回数(1回~3回) 22~55万円(税込)
幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) 99~429万円(税込)
[起こりうる副作用]
細胞採取部の内出血や創部感染、また注射時の刺入部疼痛、末梢神経損傷などが起こる可能性があります。
症状によりMRIやエコーなどの検査を受けて頂く事があります。


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