
症例 CASE
幹細胞治療 症例16 そういえば痛かったんだって思い出すくらい、肩が楽になりました(60代 女性)


患者様情報
右肩の痛みを訴えて来院された60代の女性の患者様です。2024年1月に肩のMRI検査を受けられ、腱板断裂と診断されました。日常生活の中でも痛みがあり、特に腕を上げるような動作で辛さを感じておられるご様子でした。
現在はリハビリを始めたばかりで、まだ本格的な治療に踏み切る段階ではないものの、肩の状態については早めに対処した方がよいのではとご本人も気にされていました。4月は引っ越しの予定がありお忙しいご様子でしたが、痛みが強く、肩の状態を何とかしたいというお気持ちが強く見受けられました。
MRI所見
右肩腱板損傷
棘上筋遠位付着部にhigh density
治療
治療内容 | 右肩 幹細胞5000万1回+PRP1回 |
治療期間 | 2か月 |
患者様の声
右肩にPRP注射をしていただいた後、心配していたような反応痛は特になく、そのまま順調に経過しました。注射を受けてからは肩の調子がだいぶ良くなってきて、以前よりも動かしやすくなったと感じています。
幹細胞の注射の後はさらに可動域が広がって、だいぶ腕が上がるようになりました。つい先日も、無意識に上の物を取ろうとしたときに「あれ?少し痛いかも」と感じて、「そういえば、前は肩が痛かったんだな」と思い出すくらいになっています。
アンケートにも書きましたが、「すべて困難なくできるが、少し痛みがある」「自然に右をかばうことが多い」という状態で、日常生活では特に困ることなく過ごせています。リハビリも継続して行えており、肩の状態は以前より確実に良くなっていると実感しています。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) 右肩 | 治療前 57 → 治療後 37 |
肩関節評価スコア(Shoulder 36) | 治療前 117 → 治療後 141 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100が最も痛い状態
Shoulder 36:肩の痛みや機能障害を評価する全36項目・144点満点の自己記入式アンケートで、点数が高いほど機能が良好。評価項目は痛み・可動域・筋力・日常生活・運動・心理面の6つ。
医師の見解
右肩の腱板損傷に対し、PRP注射と幹細胞注射を併用した治療を行いました。PRP注射後から肩の可動域が徐々に改善し、幹細胞治療後にはさらに動かしやすくなり、痛みも軽減しているとのことで、大変嬉しく思っております。
治療前は日常生活の中でも腕を上げる動作が辛いとお話しされていましたが、今では無意識に動かせるほどになっているというご報告に、再生医療の可能性を改めて実感しています。VASの数値も大きく改善し、Shoulder 36では満点に近いスコアを記録されていることからも、治療の効果が確かに現れていると考えております。
今後もリハビリを継続しながら、さらに快適な生活を送っていただけるよう、引き続き経過を見守ってまいります。肩の状態がさらに安定し、日々の生活を安心して過ごしていただけるよう願っております。
[治療費]
関節1部位
PRP 投与回数(1回~3回) 22~55万円(税込)
幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) 99~429万円(税込)
[起こりうる副作用]
細胞採取部の内出血や創部感染、また注射時の刺入部疼痛、末梢神経損傷などが起こる可能性があります。
症状によりMRIやエコーなどの検査を受けて頂く事があります。


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