
症例 CASE
PRP治療 治療前は足をひきづって歩いていたので、今は全然いいです(60代 男性)

患者様情報
10年ほど前のことですが、脚立から落ちて右ひざをひねってしまいました。
そのときから右ひざに痛みが出るようになり、病院で診てもらった結果、右の半月板を手術で切除することになりました。
ところが、それから1年もたたないうちに、今度は左ひざにも似たような痛みが出てきて、同じように半月板の切除手術を受けました。
その後はしばらく、特に痛みもなく過ごせていたんですが、今年の3月頃からまたひざの痛みが出始めてきたんです。
近くの病院を受診したところ、「もう半月板は残っていない」と言われ、「まずはできることを試して、それでもダメなら手術を考えましょう」と言われました。
それからは、ヒアルロン酸の注射や関節にたまった水を抜く処置を何度も繰り返してきました。
ただ、「人工関節はできるだけ避けたほうがいい」とも言われていて、自分としても手術以外の治療法がないか、ずっと探していたところでした。
MRI所見
変形性膝関節症 グレード3
内側半月板は中節から後節にて水平断裂を認める
少量の関節液貯留を認める
内外側に骨棘
軟骨擦り減り(内>外)
治療
治療内容 | PRP3回 |
治療期間 | 2か月 |
患者様の声
PRP1回目の注射をして1週間後くらいから良くなってきました。
痛みはだいぶ良くなりました。
治療前は足をひきづって歩いていたので、今は全然いいです。
仕事で長時間しゃがむと、翌日痛くなることはあります。
立ち上がりの痛みはなく、奥様からみてもびっこ引かなくなり、
かばっていない様子だとお話あり。
治療前後の評価
痛みスコア(VAS) | 治療前 40 → 治療後 20 |
関節可動域 | 治療前 10-120 → 治療後 5-130 |
膝関節評価スコア(KOOS) | 治療前 235 → 治療後 331 |
VAS:0がまったく痛くない状態、100が最も痛い状態
KOOS:日常生活動作、痛み、生活の質、症状、運動機能という5項目から、膝の状態を評価することができる指標。各項目100点で合計500点
医師の見解
過去に両ひざの半月板切除手術を受けられ、その後も関節への負担が続いていた影響で、変形性膝関節症が進行していたと考えられます。今回のMRIでは関節軟骨の摩耗や骨棘の形成も確認されており、慢性的な負担が反映された所見でした。
PRP治療を開始してからは、早い段階で「足をひきずらずに歩けるようになった」「立ち上がる際の痛みがなくなった」というお声をいただき、治療の効果がしっかり現れていることを実感しました。また、ご家族からも「かばわなくなった」と言われるほど自然な動きが戻ってきたことは、非常に嬉しい変化です。
VASスコアや可動域、KOOSの数値にも改善がみられ、機能的にも前向きな変化が確認されています。もちろん、長時間しゃがむ動作の翌日に痛みが出ることはありますが、これは膝への負担が大きい動作であるため、今後も無理なく使い方を工夫しながら向き合っていくことが大切です。
手術以外の選択肢として再生医療を選ばれ、一定の効果を得られたことは、今後の生活の質を保つうえでも大きな意味があると考えています。これからも快適に動ける時間を少しでも長く維持できるよう、ご自身のペースで膝と付き合っていただければと思います。
[治療費]
関節1部位
PRP 投与回数(1回~3回) 22~55万円(税込)
幹細胞数(2500万個~1億個) 投与回数(1回~3回) 99~429万円(税込)
[起こりうる副作用]
・細胞採取部の内出血や創部感染、また注射時の刺入部疼痛、末梢神経損傷などが起こる可能性があります。
・症状によりMRIやエコーなどの検査を受けて頂く事があります。


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