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膝の痛み膝 膝を伸ばすと膝の裏が痛い!原因は?
膝は体重を支える重要な関節であり、日常生活やスポーツ活動において重要な役割を果たしています。しかし、膝を伸ばした際に痛みを感じる場合、何らかの問題が発生している可能性があります。この記事では、膝を伸ばすと痛む原因と対策について、専門的な情報をわかりやすく解説します。
膝痛の主な原因
ベーカー嚢腫
頻度としては30人に1人ほどですが、膝の裏に袋があることがあります。その膝の裏側の袋に液体が溜まり、腫れや痛みを引き起こす状態です。特に膝を伸ばす動作により、痛みが強まることがあります。そして、膝を深く曲げると何かはさまっているような違和感があります。
半月板損傷
膝のクッションの役割を果たす半月板が破れたり、損傷することで痛みが発生します。急な方向転換や重いものを持ち上げる動作が原因で発生することが多いです。破れた箇所に膝の骨が引っかかると激痛を起こし、膝が伸ばせない状態になることがあります。
変形性膝関節症
加齢や過度の使用により、膝の軟骨がすり減る病気です。膝を伸ばす際に痛みや違和感を感じることがあります。
靭帯損傷
膝には4つの靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯があり、これらが膝の安定性を保っています。この膝の靭帯が伸びたり、切れたりすることで痛みが生じます。スポーツ中の事故が原因としては多いです。
関節リウマチ
免疫系の異常による炎症が関節に生じ、痛みや腫れを引き起こします。関節リウマチは指、手、足趾といった小関節に症状が現れることが多くありますが、進行すると膝や股関節にも症状がおこります。
神経の圧迫
膝の裏の神経が何らかの原因で圧迫されると、伸ばす動作により痛みが発生することがあります。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症により神経痛が生じることが多いです。
対処法
- 適切な運動とストレッチ:膝の筋肉を強化し、柔軟性を高めることが重要です。適切なストレッチと軽い運動で、膝への負担を軽減しましょう。
- 冷却と温め:痛みが強い時は、冷却で炎症を抑え、痛みが少ない時は温めて血流を促進することが効果的です。
- 体重管理:体重が増えると膝への負担が増加します。バランスの良い食事と適度な運動で、健康的な体重を保つことが大切です。
- 正しい姿勢と良い靴の選択:歩行時の正しい姿勢とサポートのある靴を選ぶことで、膝への負担を減らすことができます。
- 医療機関での相談:痛みが続く場合は、専門医の診察を受けることが重要です。必要に応じて、レントゲンやMRIで詳細な診断を行い、適切な治療を行います。
まとめ
膝を伸ばすと痛む症状は多くの原因が考えられますが、適切なケアと早期の治療によって、痛みを軽減し、日常生活の質を向上させることが可能です。不安な症状があれば、早めに専門医に相談しましょう。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
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