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膝裏の痛み、その原因とは?

膝裏の痛み、その原因とは?

膝の裏が痛いという症状は、多くの人が経験したことがあると思います。この痛みは、単なる筋肉痛から深刻な病気まで、様々な原因によって引き起こされる可能性があります。今回は、膝の裏が痛む主な原因についてわかりやすく解説します。

膝裏の痛みの原因

膝の裏の痛みは、運動による過度な負荷、靭帯や軟骨の損傷、炎症、筋肉の問題、神経の圧迫など、さまざまな要因によって引き起こされます。以下に代表的な原因を挙げます。

ベーカー嚢腫(のうしゅ)

  • 曲げると痛みや圧迫感が生じる。
  • 膝関節に関節液が過剰に溜まり、膝の裏にコブのような腫れを引き起こす。

変形性膝関節症

  • 膝の軟骨が摩耗し、骨と骨が直接擦れて痛みを引き起こす。
  • 年齢とともにリスクが高まり、特に60代以上の女性に多い。

関節リウマチ

  • 自己免疫疾患の一つで、関節の炎症を引き起こし、痛みや腫れが現れる。
  • 膝に限らず、全身の関節に症状が現れることが特徴。

半月板損傷

  • 膝の安定性を支える半月板が損傷することで、痛みや不快感が生じる。
  • 急な方向転換や運動中に発生しやすい。

筋肉の緊張や疲労

  • 膝の裏を通る筋肉、特にハムストリングスの緊張や疲労が原因で痛みが生じることがある。

膝の裏の痛みは、さまざまな疾患によって引き起こされる可能性があり、以下のような原因の場合もあります。

深部静脈血栓症(DVT)

  • 長時間の座位や立位などで血流が悪化し、脚の深部静脈に血栓が形成される状態。
  • 膝の裏の痛みだけでなく、腫れや赤み、温感の異常などが現れることがある。
  • 治療には血栓溶解薬や抗凝固薬が用いられることが多い。

ゴルフボール症候群

  • ハムストリングスが膝の内側にある脂肪体を圧迫し、痛みや違和感が生じる状態。
  • 特にスポーツ選手に見られることが多い。
  • ストレッチや理学療法による筋肉の柔軟性の向上が治療の一環となる。

神経性疾患

  • 坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアなど、神経の圧迫や刺激によって遠隔部に痛みが生じる場合がある。
  • 膝の裏の痛み以外にも、足のしびれや弱さを感じることがある。
  • MRIなどの画像診断によって原因を特定し、理学療法や場合によっては手術が必要になることもある。

筋膜痛症候群

  • 筋肉を包む筋膜が過緊張することで痛みが生じる状態。
  • 筋膜リリースなど、筋膜を緩める治療が効果的。
  • ストレスや不良姿勢も痛みの原因になり得るため、ライフスタイルの見直しも重要。

関節周囲炎

  • 膝関節周囲の腱や靭帯、筋肉などの組織が炎症を起こす状態。
  • 過度な運動や急な運動によって引き起こされることがある。
  • アイシングや安静、抗炎症薬による治療が一般的。

運動による過負荷

  • ランニングやジャンプなど、反復的な運動により膝に過度な負荷がかかり、痛みが生じることがある。
  • 筋力トレーニングによる周囲筋肉の強化や、適切なウォーミングアップが予防につながる。

これらの疾患の診断と治療には、専門医の診察が必要です。症状が長引く場合や、自己判断が難しい場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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