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その他再生医療 太ももが痛む原因は?

太ももが痛む原因は?

太ももの痛みは、多くの人が一度は経験する症状ですが、その原因は多岐にわたります。運動不足や過度な運動、外傷から、神経や骨の異常、さらにはまれに重篤な病気まで、さまざまな要因が考えられます。本記事では、太ももが痛む原因を分かりやすく解説し、対処法や受診すべき診療科についても触れていきます。

太ももが痛む原因

筋肉痛

筋肉痛は、太ももの痛みの最も一般的な原因です。普段あまり使わない筋肉を使ったり、急に激しい運動をしたりすると、筋肉に微細な損傷が生じ、炎症反応が起こります。この結果、痛みや腫れ、熱感が生じます。特に年齢を重ねると、筋肉痛が翌々日以降に現れることがあり、その原因を特定するのが難しくなります。

肉離れ

肉離れは、筋肉が部分的または完全に断裂する状態を指します。急な運動や過度な負荷が原因で発生し、痛みは瞬時に感じられ、その後も動かすたびに痛みが続きます。肉離れの場合、痛みのほかに腫れや内出血も見られることがあります。

大腿神経痛

大腿神経痛は、太ももの感覚を伝える大腿神経が何らかの原因で損傷を受けた場合に発生します。外傷や腰椎の変形による圧迫が原因となり、ビリビリとした神経痛を感じます。神経の痛みは一般的な鎮痛薬が効かないため、専門的な治療が必要です。

特発性大腿骨頭壊死症

特発性大腿骨頭壊死症は、指定難病であり、大腿骨頭の血流が低下して壊死する病気です。股関節を動かしたり、立ち上がったりすると痛みが増します。主に30〜50歳の男性に多く見られ、原因が不明な場合もありますが、ステロイドの使用や多量の飲酒がリスク要因となることがあります。

線維筋痛症

線維筋痛症は、全身に激しい痛みを感じる病気で、原因が不明なまま診断されることが多いです。女性に多く、痛みの強さや部位は個人差があります。痛みの他に、疲労感や睡眠障害も伴うことがあります。

複合性局所疼痛症候群

外傷後に発生する複合性局所疼痛症候群は、外傷の重さに見合わない強い痛みが続く症候群です。灼熱痛や自律神経の異常、周辺組織の萎縮が見られることがあり、治療には神経ブロックなどの専門的な方法が必要です。

骨腫瘍

大腿骨は骨腫瘍が発生しやすい骨の一つです。原発性の骨腫瘍や他のがんからの転移が原因となり得ます。骨腫瘍はまれですが、太ももの痛みが続く場合は見逃さないように注意が必要です。

太ももが痛むときの対処法

筋肉痛や肉離れの場合

筋肉痛や肉離れが原因であれば、まずは安静を保ち、患部を冷やすことが有効です。アイシングや、患部を心臓より高い位置に持ち上げることで炎症を抑えられます。市販の鎮痛薬も一時的な痛みの緩和に役立ちます。

神経痛やその他の痛みの場合

神経痛や特発性大腿骨頭壊死症、線維筋痛症などが疑われる場合は、自己判断での対処は避け、専門医の診察を受けることが重要です。特に、痛みが数日以上続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの痛みがある場合は、早めの受診が推奨されます。

病院に行く目安

筋肉痛や軽度の肉離れ

筋肉痛や軽度の肉離れであれば、自宅での対処で症状が改善することが多いですが、痛みが1週間以上続く場合や、痛みがひどくなる場合は病院を受診しましょう。

強い痛みや神経痛

強い痛みや神経痛、特発性大腿骨頭壊死症などが疑われる場合は、早急に病院を受診する必要があります。特に、鎮痛薬が効かない場合や、痛みが日常生活に支障をきたす場合は、専門医の診察を受けましょう。

受診する科

整形外科

太ももの痛みの多くは、筋肉や骨、関節の問題に関連しているため、まずは整形外科を受診することをお勧めします。整形外科では、筋肉痛や肉離れ、骨折などの診断・治療が行われます。

神経内科

神経痛が疑われる場合は、神経内科の専門医を受診することが適切です。神経の痛みは、一般的な鎮痛薬が効果を発揮しないことが多いため、専門的な診断と治療が必要です。

慢性疼痛と再生医療

3か月以上続く疼痛を慢性疼痛といいます。慢性疼痛の治療法は、根治療法がないのが現状です。対症療法では、十分な疼痛緩和が行えているとは言えない状況です。
そこで、「再生医療」が慢性疼痛において注目されています。
再生医療は、患者さま自身の細胞を使用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。

慢性疼痛において再生医療に期待できる効果

・痛みの原因となる慢性炎症を抑え、末梢神経の損傷部位を修復することにより慢性疼痛を緩和させる効果
・損傷した神経細胞や組織を再生する効果
・原因が分からない疼痛においても、幹細胞の特性により痛みを軽減させる効果

まとめ

太ももの痛みは、多くの場合、筋肉痛や肉離れなどの軽度な原因によるものですが、まれに重篤な疾患が潜んでいることもあります。痛みが続く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、早めに専門医を受診することが重要です。痛みの原因を正確に特定し、適切な治療を受けることで、早期に症状を改善させることができます。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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