はじめに

変形性股関節症は、年齢とともに悩まれる方が増える病気のひとつです。「手術しないと治らないの？」「どんな運動がいいの？」といったご質問を多くいただきます。ここでは、よくある7つの質問に対して、整形外科専門医がわかりやすくお答えします。

Q1. 変形性股関節症とはどんな病気ですか？

A. 股関節の軟骨がすり減り、痛みや動かしにくさが出る病気です。放置すると日常生活にも影響が出ますが、早期発見で進行を抑えることができます。多くの方が気になる疾患のひとつです。

Q2. 痛み以外にどんな症状がありますか？

A. 歩き始めの違和感や、足の付け根のだるさ、靴下が履きにくい、足を引きずるなどの症状がみられます。進行に伴い、動作が制限されることもあります。

Q3. 何が原因で発症するのですか？

A. 先天的な股関節の形の異常（臼蓋形成不全）や加齢、過体重、激しい運動習慣などが関係します。女性に多く見られることも特徴です。

Q4. 変形性股関節症は手術が必要ですか？

A. 初期〜中等度の症状であれば、手術以外の治療（運動療法や再生医療など）で改善が期待できます。手術は重度の場合の選択肢のひとつです。

Q5. どんな治療法がありますか？

A. 痛みを抑える薬、運動療法、物理療法、関節注射、再生医療などがあります。症状や生活スタイルに合わせて治療法を組み合わせることが大切です。

Q6. 自宅でできる対策はありますか？

A. 関節に負担をかけないよう体重管理や股関節周囲の筋力トレーニング、ストレッチが有効です。痛みが強いときは無理せず休むことも大切です。

Q7. 再生医療は変形性股関節症に効果がありますか？

A. 幹細胞治療やPRP療法などの再生医療は、変形性股関節症の痛み軽減や機能改善に効果が期待されています。特に手術を避けたい方に選ばれています。

おわりに

変形性股関節症は、早期対応と正しい情報がとても重要です。ご自身に合った治療法を見つけることで、痛みのない快適な生活を取り戻すことが可能です。不安がある方は、専門医にお気軽にご相談ください。