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その他 膝に注射するって本当?関節内注射の種類とその効果

膝に注射するって本当?関節内注射の種類とその効果

膝の痛みに悩んで整形外科を受診すると、「注射しましょう」と言われて驚いた経験はありませんか?「膝に注射なんて怖い」「どんな薬を入れるの?」と不安を感じる方も多いと思います。

実際、関節内注射は変形性膝関節症や炎症による膝痛に対して有効な治療法の一つです。本記事では、関節内注射の種類とその効果、そして注意点について、わかりやすく解説していきます。

関節内注射とは?

関節内注射とは、膝関節内に薬剤を直接注入する治療法です。外用薬や内服薬と異なり、炎症が起きている関節に直接働きかけるため、即効性が期待できます。

一般的に行われる関節内注射には、主に次のような種類があります。

主な関節内注射の種類と効果

① ヒアルロン酸注射

もっとも一般的に行われているのがヒアルロン酸注射です。ヒアルロン酸はもともと関節液に含まれており、関節の滑りを良くしたり、衝撃を和らげたりする役割があります。

変形性膝関節症などで関節内のヒアルロン酸が減少すると、関節がこすれ合い、痛みや炎症が生じます。そこにヒアルロン酸を補うことで、痛みの軽減や関節の動きを改善することができます。

【効果】
・関節の潤滑性を高める
・炎症を抑える
・膝の可動域の改善

【注意点】
・効果の持続は一時的で、定期的な注射(週1回×5回など)が必要
・症状が進行した重度の変形には効果が乏しい場合もある

② ステロイド注射

関節の炎症が強い場合や、急に膝が腫れて動かせなくなったようなときには、強力な消炎作用をもつステロイド注射が使われます。

【効果】
・炎症を迅速に抑える
・強い痛みを一時的に和らげる

【注意点】
・即効性はあるが、頻回に使うと関節軟骨を傷つける恐れがある
・糖尿病の方は血糖値が一時的に上がることがあるため注意が必要
・基本的には短期間に数回までが原則

PRP(多血小板血漿)注射

近年注目を集めているのが、自分の血液を使った再生医療「PRP療法」です。血液を採取し、遠心分離して得られた血小板を多く含む血漿(PRP)を膝関節に注射します。

PRPには組織の修復を促す成長因子が豊富に含まれており、炎症の抑制や痛みの改善、組織の再生を期待できます。

【効果】
・慢性的な痛みを和らげる
・組織の修復を促進
・薬剤を使わない自己由来の治療法

【注意点】
・保険適用外の自由診療となる
・効果には個人差があり、即効性はステロイドに劣る
・複数回の注射が推奨される場合もある

幹細胞治療(先進的な関節再生治療)

幹細胞を関節内に注入することで、傷んだ軟骨や滑膜組織の修復・再生を目指す治療法です。脂肪組織や骨髄から採取した幹細胞を用い、関節の状態を改善します。

【効果】
・関節の再生を促す
・変形性膝関節症の進行を抑える可能性がある
・手術を回避できる可能性

【注意点】
・高額な自由診療(自費)である
・効果が出るまでに数週間〜数ヶ月かかる
・適応には医師の判断が必要

関節内注射は痛い?副作用は?

注射と聞くと「痛そう」「怖い」という印象を持つ方も多いですが、関節内注射は細い針を使って短時間で終わる処置です。多少の痛みはありますが、多くの方が「思ったほど痛くなかった」とおっしゃいます。

副作用としては、注射部位の腫れや熱感、軽度の痛みが一時的に出ることがあります。まれに感染症や関節の炎症が起きることもあるため、信頼できる医療機関での実施が大切です。

どの注射が自分に合っているの?

注射の種類やタイミングは、膝の状態(変形の程度、炎症の有無、年齢、ライフスタイル)によって異なります。

軽度の膝痛にはヒアルロン酸注射、中等度〜重度ではPRPや幹細胞治療が選択肢になります。また、急性炎症にはステロイド注射が有効です。

まずは整形外科で診察を受け、必要に応じて画像検査(レントゲンやMRI)を行い、適切な治療方針を相談しましょう。

まとめ:注射は膝治療の選択肢のひとつ

関節内注射は、膝の痛みや炎症を軽減するための有効な治療法です。注射と聞くと構えてしまう方も多いですが、実は安全性が高く、多くの方に効果をもたらしています。

最近ではPRPや幹細胞治療といった再生医療の選択肢も増えており、「手術は避けたいけど改善したい」という方にとって希望となる治療法も登場しています。

膝の痛みを我慢せず、まずは信頼できる専門医に相談してみましょう。

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札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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