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膝の治療膝の痛み膝 ひざの裏がいたい!その原因と対処法は?

はじめに
ひざの痛みといえば、前側や内側が気になる人が多いですが、ひざの裏が痛むこともあります。この痛みは、日常生活の中で違和感を感じたり、動くたびに不快な思いをしたりする原因となります。
ひざの裏の痛みは、単なる筋肉疲労から、放置すると悪化する病気までさまざまな原因が考えられます。この記事では、ひざの裏が痛む原因とその対処法について詳しく解説します。
ひざの裏が痛む主な原因
1. 筋肉や腱の問題
ひざの裏には、ハムストリング(太ももの裏の筋肉)や膝窩筋(ひざの裏の小さな筋肉)などがあり、これらが過度に緊張すると痛みを引き起こします。
- 筋肉疲労: スポーツや長時間の歩行、立ち仕事などで筋肉が疲労し、痛みが生じることがあります。
- 腱炎(けんえん): 繰り返しの動作で腱が炎症を起こし、痛みを感じることがあります。
2. ベーカー嚢胞(のうほう)
ひざ関節には、関節液(かんせつえき)という潤滑油の役割をする液体があります。この関節液がひざの裏にたまり、腫れや痛みを引き起こすのがベーカー嚢胞です。
- ひざの裏に腫れを感じる
- 曲げ伸ばしの際に違和感がある
- ひざに水がたまる(関節液の過剰分泌)
3. 靭帯や半月板の損傷
ひざの裏には、膝窩靭帯(しっかんじんたい)や後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)などの重要な靭帯があり、損傷すると痛みが発生します。また、半月板(ひざのクッションの役割をする軟骨)が傷つくと、ひざの裏にも痛みが広がることがあります。
- 急な動作やスポーツで発症しやすい
- ひざを動かすと痛みが強くなる
- ひざに引っかかる感じがある
4. 坐骨神経痛
坐骨神経(ざこつしんけい)は、腰から太ももの裏を通り、ひざの裏を経由して足先まで伸びる神経です。この神経が圧迫されると、ひざの裏に痛みやしびれを感じることがあります。
- 腰痛を伴うことが多い
- 長時間座っていると痛みが増す
- 片側の足に症状が出やすい
5. 深部静脈血栓症(DVT)
深部静脈血栓症は、血管の中に血のかたまり(血栓)ができ、血流が悪くなる病気です。ひざの裏の痛みのほか、ふくらはぎの腫れや赤みがみられることがあります。
- 足が腫れている
- ふくらはぎに圧痛がある
- 長時間動かない状態(飛行機の移動など)で発症しやすい
注意! 深部静脈血栓症は、肺塞栓症(はいそくせんしょう)という命に関わる病気を引き起こす可能性があるため、疑わしい場合はすぐに病院を受診してください。
ひざの裏の痛みへの対処法
1. 自宅でできるケア
ひざの裏の痛みが軽度の場合、自宅でのセルフケアで改善することがあります。
- 安静にする: 痛みが強い場合は、無理に動かさず休むことが大切です。
- アイシング(冷やす): 炎症がある場合は、氷を袋に入れ、タオルで包んで10~15分程度冷やしましょう。
- ストレッチとマッサージ: 筋肉の緊張を和らげるために、ハムストリングのストレッチやマッサージを行うと効果的です。
2. 病院での治療
痛みが長引く、またはひどくなる場合は、整形外科を受診しましょう。
- 画像検査(レントゲン、MRIなど): 痛みの原因を特定するために行われます。
- リハビリや理学療法: 専門的なストレッチや筋力トレーニングを指導してもらえます。
- 薬物療法: 炎症を抑える薬や鎮痛剤が処方されることがあります。
- 関節注射: 関節の炎症がひどい場合、ヒアルロン酸やステロイドの注射をすることがあります。
3. 予防方法
ひざの裏の痛みを防ぐために、日常生活でできることを心がけましょう。
- 適度な運動: ウォーキングやストレッチを習慣にし、筋肉の柔軟性を高める。
- 正しい姿勢を意識する: 猫背や偏った姿勢は、ひざに負担をかけるため注意しましょう。
- 体重管理: ひざへの負担を減らすため、適正体重を維持することが大切です。
- 靴選びを工夫する: クッション性の高い靴を選ぶと、ひざへの衝撃を和らげることができます。
まとめ
ひざの裏の痛みは、筋肉の疲労や腱炎、ベーカー嚢胞、靭帯の損傷、神経痛、血栓症など、さまざまな原因で発生します。軽度の痛みならセルフケアで改善することもありますが、痛みが続く場合や異常な腫れがある場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。
ひざの健康を守るために、日常のケアを意識し、痛みを感じたら無理をせず適切に対処しましょう!
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)


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