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再生医療 後悔しない再生医療の選び方とは?クリニック選びの5つのポイント

変形性関節症や半月板損傷など、関節の痛みで悩んでいる方にとって、再生医療は手術以外の選択肢として注目を集めています。とくにPRP療法や幹細胞治療は、関節の自然な修復力を活かした治療法として、高齢者からスポーツ選手まで幅広く利用されています。
しかし、自由診療で高額になるケースも多いため、「どのクリニックを選べばいいのか分からない」「失敗したくない」という不安の声も多く聞かれます。
そこで今回は、後悔しないための再生医療クリニック選びのポイントを5つに絞ってご紹介します。
この記事の内容
1. 専門医が在籍しているかを確認する
まず確認したいのは、整形外科の専門医や再生医療に精通した医師が治療を担当しているかどうかです。
再生医療には高度な知識と経験が必要です。特に幹細胞治療では、患者一人ひとりの関節の状態や生活背景を考慮した診断・判断が重要になります。ホームページやパンフレットで医師の経歴や専門分野を確認し、可能であればカウンセリング時に直接質問してみましょう。
「日本整形外科学会専門医」などの資格が目安になります。
2. 再生医療等提供計画が届出されているか
再生医療を提供するには、厚生労働省に**「再生医療等提供計画」の届出と受理**が必要です。
特にPRP療法や幹細胞治療は「第二種再生医療」に該当し、届け出がされていない場合は、法律上、提供できません。
クリニックのホームページに「届出番号」や「計画番号」が記載されているかを確認しましょう。掲載がない場合や曖昧な表現がある場合は注意が必要です。
3. 治療実績と症例の開示があるか
治療実績や実際の症例を公開しているクリニックは、透明性と自信の証です。
・どのような症状にどの治療を行ったか
・どんな結果が得られたか(VASやKOOSスコアなど)
といった情報が掲載されていると、治療のイメージがしやすく、信頼感も高まります。
ブログやYouTube、患者さんの声などを通じて、実際に治療を受けた方のリアルな意見も参考になります。
4. 講演会やカウンセリングの制度があるか
初めて再生医療を検討する方にとっては、分からないことだらけで不安も大きいものです。
そのため、講演会や無料説明会を提供しているクリニックは非常にありがたい存在です。
医師が丁寧に説明してくれるか、質問しやすい雰囲気か、治療のメリット・デメリットを正直に伝えてくれるかを見極めましょう。
強引な勧誘や、費用の説明が曖昧な場合は慎重になるべきです。
5. 費用の内訳が明確かつ事前に説明されるか
再生医療は保険適用外の自由診療が多いため、クリニックによって費用が大きく異なります。
治療内容に対して適正な価格かどうか、また治療費以外に発生する費用(採血、診察、MRIなど)はあるかなど、総額でいくらになるのかを明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。
見積書をしっかり出してくれるか、分割払いや医療費控除の説明があるかなども確認ポイントです。
まとめ:納得して受けるために、情報収集と比較が大切
再生医療は、関節の痛みに対する新しい選択肢として非常に有望です。しかし、治療法が多様化している今だからこそ、信頼できるクリニックを見極める力が求められます。
- 専門医がいるか
- 法的な届出があるか
- 実績や症例を開示しているか
- 講演会・カウンセリングがあるか
- 費用の説明が明確か
この5つのポイントをチェックしながら、自分に合ったクリニックを選びましょう。そして、納得した上で治療を受けることが、後悔しない再生医療への第一歩です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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