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コラム COLUMN
膝の痛み膝 膝の上が痛いのはなぜ?
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膝の上に痛みを感じたことはありませんか?膝は日常の動作やスポーツにおいて大きな負担を受ける部位であり、その上部に痛みが出る原因も多岐にわたります。本記事では、膝の上の痛みの主な原因や、症状を緩和するための対策についてわかりやすく解説します。
膝の上が痛む主な原因
膝の上に痛みが出る場合、大きく以下の原因が考えられます。
大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)
ジャンプやランニングなど、膝を酷使する運動によって、大腿四頭筋が膝蓋骨に付着する部分に炎症が起こる疾患です。特にバスケットボールやバレーボールなどの競技者に多く見られます。
膝蓋大腿関節症
膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間にある軟骨が摩耗して炎症を引き起こします。加齢や膝の屈伸動作の繰り返しが原因となりやすく、特に50代以上の女性に多く見られます。
滑液包炎
膝蓋骨の周囲にある滑液包が炎症を起こすことで痛みや腫れが生じる疾患です。オーバーユースや外傷が原因となることが一般的です。
変形性股関節症の放散痛
股関節の軟骨がすり減ることで膝上にも痛みを感じるケースがあります。特に中高年の女性に多く見られる疾患です。
症状別のチェックリスト
膝の上に痛みを感じたとき、以下の症状が当てはまるか確認してみてください。
- 痛む場所:膝上の中央?外側?内側?
- 動作による影響:しゃがむと痛い?立ち上がるときがつらい?
- その他の症状:腫れや熱感、引っかかり感がある?
これらの症状により、疑われる疾患を特定するヒントになります。
自宅でできる対処法
膝の痛みを和らげるために、まずはセルフケアを試してみましょう。ただし、強い痛みや長期間症状が続く場合は、医療機関を受診してください。
冷やす・温める
急性期(痛みが出た直後)はアイシングが効果的です。一方で、慢性期(痛みが続く場合)は温めて血行を促進しましょう。
大腿四頭筋のストレッチ
壁に手をつき、ストレッチする側の足を後ろに引いて足の甲を持ち、かかとをお尻に近づけます。太ももの前面が伸びるのを感じながら、10〜20秒キープします。
テーピングやサポーターの使用
膝を安定させるためにテーピングやサポーターを活用するのも有効です。特に痛みが強い場合には、医療用の伸縮性テープを使用すると良いでしょう。
適度な安静
膝への負担を減らすため、痛みが引くまでは激しい運動を控えましょう。ただし、長期間の安静は筋力低下につながるため注意が必要です。
病院での診察を検討するタイミング
以下の場合には、早めに医療機関を受診しましょう。
- 痛みが3週間以上続く
- 腫れや熱感を伴う
- 膝の動きに制限がある
膝の痛みは放置すると悪化するケースもあるため、適切な診断と治療が重要です。
まとめ
膝の上が痛む原因は多岐にわたり、それぞれに適切な対処法が必要です。まずはセルフケアを試しつつ、症状が改善しない場合や原因が特定できない場合は、早めに医療機関を受診してください。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
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