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しゃがむと膝が痛いのは要注意!隠れた疾患とは?

しゃがむと膝が痛いのは要注意!隠れた疾患とは?

「しゃがむときに膝が痛い」「和式トイレや床に座るときに違和感がある」そんな経験はありませんか?
一時的な痛みだからと放置してしまいがちですが、実はその痛み、関節の病気のサインかもしれません。
今回は、しゃがんだときに膝が痛む原因と、その背後に隠れている可能性のある疾患、そして対処法について、整形外科専門医の立場からわかりやすく解説します。

しゃがんだときの膝の痛み、なぜ起こる?

しゃがむという動作は、膝関節を深く曲げる動作です。
このとき、膝関節には大きな負荷がかかり、関節軟骨、半月板、靭帯、腱などさまざまな組織がストレスを受けます。
痛みが出るということは、これらの組織のどこかに炎症や損傷、変性が起きている可能性があるのです。

特に、以下のような方はリスクが高くなります。

  • 長年、正座やしゃがみ姿勢をよくとっていた
  • 加齢により関節の柔軟性が低下している
  • 運動習慣がなく筋力が低下している
  • 過去に膝をケガしたことがある

考えられる3つの主な疾患

しゃがんだときの膝の痛みに関係する代表的な疾患を紹介します。

① 変形性膝関節症

膝の軟骨がすり減って関節に炎症が起き、痛みや腫れ、可動域の制限が出る疾患です。
初期には立ち上がりや歩き始め、しゃがんだときの痛みが出やすく、進行すると安静時にも痛むようになります。
特に中高年に多く、女性にやや多い傾向があります。

特徴的な症状:
・しゃがんだときに膝の内側が痛む
・こわばり感がある
・動かし始めが痛い(スタート痛)

② 半月板損傷

膝関節のクッションである半月板が損傷していると、しゃがんだときに強い痛みやひっかかり感が出ることがあります。
スポーツや労働などで膝を酷使している人に多く、加齢で自然に損傷するケースもあります。

特徴的な症状:
・しゃがむと「ズキッ」と鋭い痛み
・膝の中で引っかかるような感覚
・時に関節がロックされて動かない(ロッキング現象)

③ 膝蓋下脂肪体炎(ひざがいかしぼうたいえん)

膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下にある脂肪組織に炎症が起こる疾患です。
しゃがむときに膝前面が痛くなるのが特徴で、長時間の座位やしゃがみ姿勢を続けたあとに悪化しやすくなります。

特徴的な症状:
・膝のお皿の下が痛む
・しゃがんで立ち上がるときにズキッとする
・膝の曲げ伸ばしで違和感がある

放置するとどうなる?進行のリスク

軽い痛みだからといって我慢していると、症状が悪化して日常生活に支障をきたすこともあります。
例えば変形性膝関節症では、軟骨のすり減りが進行すると関節が変形し、歩行も困難になることがあります。
また、半月板損傷を放置すると、軟骨にまで影響を与えて変形性膝関節症を誘発することも。

「痛いけれど、まだ動けるから」と我慢している方ほど、早めの診断・治療が大切です。

整形外科でできる検査と治療

整形外科では、問診と触診に加えて、X線やMRIなどの画像検査で原因を特定します。
MRIは軟骨や半月板の損傷を詳しく確認できるため、しゃがんだときの痛みの評価に有効です。

治療法としては、症状の程度によって以下のような選択肢があります。

  • 消炎鎮痛薬の使用:炎症や痛みの軽減
  • リハビリテーション:筋力強化と可動域の改善
  • ヒアルロン酸注射:関節内の潤滑と炎症の抑制
  • PRP幹細胞治療:軟骨や組織の再生を促す再生医療(当院で提供)

重症化している場合は、関節鏡手術や人工関節置換術が必要になることもありますが、早期に適切な治療を受ければ、多くのケースで保存的治療が可能です。

まとめ:しゃがんだときの膝の痛みは早めに対処を

「しゃがんだときの膝の痛み」は、単なる使いすぎではなく、関節の異常が始まっているサインかもしれません。
特に中高年の方で繰り返し同じ場所が痛むようであれば、一度専門医の診察を受けることをおすすめします。

整形外科では痛みの原因をしっかりと特定し、適切な治療につなげることができます。
早めの対処で、将来の膝の健康を守りましょう。

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