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股関節 正しい姿勢が股関節に与える効果とは?痛みを防ぐ方法

正しい姿勢が股関節に与える効果とは?痛みを防ぐ方法

股関節の痛みや違和感は、多くの人にとって日常生活に影響を与える悩みの一つです。歩くときに違和感がある、座っているときにだるさを感じる、そんな症状の背景には「姿勢の悪さ」が関係していることがあります。今回は、正しい姿勢が股関節に与える良い影響や、痛みを予防するための方法について、整形外科専門医の立場からわかりやすく解説します。

姿勢と股関節の関係とは?

股関節は骨盤と大腿骨をつなぐ重要な関節で、上半身と下半身をつなぐ中枢的な役割を担っています。人が立っているとき、座っているとき、歩いているとき――あらゆる動作で股関節は働いており、その動きは姿勢の影響を大きく受けています。

猫背や反り腰などの悪い姿勢になると、骨盤が前傾または後傾し、それに伴って股関節にも不自然な負荷がかかります。この状態が続くと、股関節周囲の筋肉や靭帯が過度に緊張し、痛みや可動域の制限を引き起こすのです。

姿勢が悪いとどんな症状が出る?

悪い姿勢が続くことで現れる代表的な症状には、以下のようなものがあります。

  • 股関節の前側や外側の痛み
     →骨盤の傾きによって、腸腰筋や大腿筋膜張筋に過度な緊張が生じます。
  • 腰や膝への負担増加
     →股関節がうまく使えなくなると、代わりに腰や膝に負担がかかり、二次的な痛みが発生します。
  • 歩行時のふらつきやつまずき
     →体のバランスが崩れ、安定した歩行が難しくなります。

こうした症状は、初期段階では軽度であっても、放置すると変形性股関節症や坐骨神経痛など、慢性的な疾患につながる可能性もあります。

正しい姿勢のポイントとは?

では、股関節にとって「良い姿勢」とはどのようなものでしょうか。以下の3点を意識することが大切です。

  1. 骨盤を立てる
     椅子に座るときや立っているとき、骨盤をまっすぐ立てる意識を持ちましょう。腰を反らせすぎたり、丸めすぎたりしないのがポイントです。
  2. 背筋を自然に伸ばす
     無理に胸を張るのではなく、耳・肩・腰・かかとが一直線になるよう意識します。
  3. 足裏全体で体を支える
     立っているときは、かかとやつま先に偏らず、足裏全体で体重を支えるようにします。

このような姿勢を保つことで、股関節にかかる力が均等に分散され、痛みの予防につながります。

姿勢改善におすすめのエクササイズ

姿勢を整えるためには、日常的なトレーニングも有効です。特に股関節周囲の筋肉を柔軟にし、骨盤の安定性を高めるエクササイズがおすすめです。

  • 骨盤前傾・後傾のトレーニング
     仰向けに寝て、骨盤を前後にゆっくり傾ける練習を繰り返すことで、骨盤の動きがよくなり、姿勢の感覚が養われます。
  • ヒップリフト(お尻上げ運動)
     仰向けに寝て膝を立て、お尻を持ち上げる運動。大殿筋やハムストリングスが鍛えられ、骨盤の安定性が向上します。
  • キャットアンドカウ
     四つん這いになって背中を丸めたり反らせたりする動作で、股関節と脊椎の連動性を高め、体幹の安定に役立ちます。

無理のない範囲で、毎日数分でも継続することが効果につながります。

股関節の痛みが続くときは医師へ相談を

もし、姿勢を改善しても股関節の痛みが引かない場合は、変形性股関節症や関節唇損傷、筋膜炎などの病気が隠れている可能性があります。特に痛みが長引いたり、歩行に支障が出るようであれば、整形外科を受診して専門的な診断を受けることをおすすめします。

最近では、再生医療幹細胞治療PRP療法など)を用いた股関節の治療も注目されており、手術以外の選択肢も増えています。早期に適切な対処を行うことで、将来的な悪化を防ぐことができます。

まとめ:正しい姿勢は股関節を守る第一歩

股関節の健康を保つためには、正しい姿勢を意識することが何よりも大切です。姿勢が改善されることで股関節の負担が減り、痛みや不調の予防につながります。日々の生活の中で少しずつ意識を変え、股関節にやさしい体の使い方を心がけましょう。

少しでも違和感がある方は、早めのケアと医療機関での相談をおすすめします。正しい姿勢とともに、健康な股関節を保ちましょう。


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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