
コラム COLUMN
再生医療膝 ゴルフを続けたい人のためのひざ治療〜再生医療という新しい選択肢〜

「最近ひざが痛くて、ゴルフのラウンドを回るのがつらい…」
そんな悩みを抱えているゴルファーの方はいませんか?
年齢とともにひざ関節に負担がかかり、思うようにスイングができなくなることはよくあります。しかし、ゴルフをやめたくないという気持ちは、多くの方に共通しています。
本記事では、ゴルフを続けたい方のために、従来の治療法とともに、今注目されている「再生医療」という新しい治療の選択肢について解説します。
ゴルファーに多いひざの悩みとは?
ゴルフは見た目以上にひざへの負担が大きいスポーツです。
スイング動作や長時間の歩行、カートの乗り降りなどが重なることで、ひざの軟骨や半月板に負担がかかりやすくなります。特に、中高年のゴルファーに多いのが以下の症状です。
- ひざの内側がズキズキ痛む
- 階段の上り下りがつらい
- ラウンド後にひざが腫れる
- 朝、ひざがこわばって動かしづらい
このような症状は「変形性膝関節症」の初期段階であることも少なくありません。
従来の治療法では限界も
これまで一般的だった治療法には、ヒアルロン酸の注射、消炎鎮痛剤の内服、リハビリテーション、サポーターの装着などがあります。
これらは症状を一時的に和らげるには有効ですが、軟骨そのものの回復は期待できません。そのため、繰り返しの注射や、症状の進行に伴って人工関節置換術が提案されるケースもあります。
「まだ手術はしたくない」「仕事や趣味のゴルフを続けたい」
そんな声に応える形で、近年注目されているのが「再生医療」です。
ひざ治療の新たな選択肢「再生医療」とは?
再生医療とは、自己の細胞や血液を使って、傷んだ組織の修復・再生を促す治療法です。代表的な方法としては以下の2つがあります。
PRP療法(多血小板血漿注射)
ご自身の血液から、修復因子を多く含む「血小板」を抽出し、それをひざ関節に注入する方法です。軽度から中等度の関節の痛みに対して用いられ、痛みの軽減や炎症の抑制が期待できます。
幹細胞治療(自己脂肪由来幹細胞)
ご自身の脂肪組織から幹細胞を採取・培養し、膝関節に注入する治療法です。幹細胞には組織の修復・再生を促す働きがあり、変形性膝関節症の進行を抑え、関節機能の改善が期待されています。
どちらも入院や手術を必要としない、比較的身体に負担の少ない治療です。
ゴルフを続けたい方にこそ、再生医療を
実際に当院でも、ゴルフを趣味とされる患者様が数多く来院されています。
中には、人工関節を勧められた方でも、再生医療で症状が改善し、再びゴルフを楽しめるようになったケースもあります。
「18ホール回れるようになった」
「痛みを気にせずスイングできる」
こうした喜びの声をいただくたび、再生医療の可能性を実感します。
ゴルフを通じて、人生を豊かにしたいという気持ちは、年齢に関係ありません。だからこそ、「手術しかない」とあきらめる前に、一度ご相談いただきたいのです。
再生医療を検討するときの注意点
再生医療はすべての方に適応できるわけではありません。
重度の関節変形がある場合や、感染・がんなどの既往がある場合は適さないこともあります。必ず医師による診察・検査を受けて、治療方針を決めることが重要です。
また、再生医療は自費診療となるため、費用も含めて十分にご検討ください。
まとめ
- ゴルファーに多い膝の痛みは、変形性膝関節症が原因のことが多い
- ヒアルロン酸や鎮痛剤では根本的な回復は難しい
- PRPや幹細胞などの再生医療は、軟骨の修復を促す可能性がある
- ゴルフをあきらめたくない方に、新たな選択肢として注目されている


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