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再生医療 進行した変形性膝関節症とは?症状と治療法

進行した変形性膝関節症とは?症状と治療法

加齢とともに多くの人が悩まされる「変形性膝関節症」。初期のうちは痛みが軽度で済むこともありますが、進行すると日常生活にも支障をきたす深刻な病気です。今回は「進行した変形性膝関節症」について、症状の特徴や進行のメカニズム、治療方法まで、一般の方にもわかりやすく解説します。

変形性膝関節症の進行とは?

変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症が起き、痛みや腫れ、関節の変形を引き起こす疾患です。初期は立ち上がるときや歩き始めに違和感を覚える程度ですが、進行すると関節の骨同士が直接こすれ合い、激しい痛みや可動域の制限、さらにはO脚や歩行困難といった深刻な問題に発展します。

進行した状態では、関節の隙間がほとんどなくなり、X線画像で明らかに変形が認められることが多く、日常生活に大きな影響を及ぼします。

主な症状とその特徴

進行した変形性膝関節症には、以下のような症状が見られます。

  • 強い膝の痛み:歩行時や階段の上り下りだけでなく、安静時にも痛みが出ることがあります。
  • 関節の腫れや水腫:膝が腫れて熱を持ち、関節液がたまることで動かしにくくなります。
  • 関節の変形:O脚変形が進行し、足全体のバランスが崩れます。
  • 可動域の制限:正座やしゃがむ動作が困難になり、膝を完全に伸ばすことも難しくなります。
  • 歩行困難・跛行:痛みのためにスムーズな歩行ができず、杖を使用することもあります。

これらの症状は徐々に悪化するため、早期の対応が重要です。

原因と進行のメカニズム

進行した変形性膝関節症の主な原因は「加齢」に伴う軟骨のすり減りです。ただし、それ以外にも以下のような要因が関係しています。

  • 肥満:膝関節にかかる負担が増加し、軟骨の摩耗が早まります。
  • 膝の使いすぎ:長年の立ち仕事や激しいスポーツ経験も要因になります。
  • 外傷の既往:過去の靱帯損傷や半月板損傷が後の変形性関節症につながることも。
  • 遺伝的要因や女性ホルモンの減少:閉経後の女性に多く見られることから、ホルモンの影響も考えられています。

軟骨がすり減ることで関節の隙間が狭まり、骨同士がぶつかり合うことで炎症と痛みが発生します。また、関節周囲の筋肉や靱帯のバランスも崩れることで変形がさらに進行します。

進行した変形性膝関節症の治療法

進行した変形性膝関節症に対しては、状態に応じた治療を選択することが重要です。

保存療法

  • 薬物療法:痛みを抑える鎮痛剤や消炎剤の使用。
  • 装具療法:膝への負担を軽減するためのサポーターや杖の使用。
  • リハビリテーション:太ももの筋肉(大腿四頭筋)を中心とした筋力トレーニングや可動域訓練。
  • 関節注射:ヒアルロン酸やステロイドの注射による一時的な炎症抑制。

これらはあくまで症状の緩和を目的とした対症療法です。進行が高度な場合には根本的な治療が必要になります。

手術療法

  • 人工膝関節置換術(TKA):関節の変形が著しく、日常生活にも支障が大きい場合には、膝関節を人工関節に置き換える手術が検討されます。

再生医療という新たな選択肢

手術を回避したい方や、まだ手術には早いとされる進行期の患者さんには「再生医療」が注目されています。

  • 幹細胞治療:患者自身の脂肪などから採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨の修復を促進する治療法です。
  • PRP療法:血小板由来の成分で関節内の炎症を抑え、痛みを軽減する治療です。

これらは日帰りで行える低侵襲治療であり、手術に不安を感じる方にとって有力な選択肢です。

まとめ

進行した変形性膝関節症は、放っておくと生活の質を大きく下げる可能性があります。痛みを我慢せず、早めに整形外科を受診して適切な治療を受けることが大切です。手術以外にも、再生医療などの新しい治療法が登場しており、ご自身のライフスタイルに合った方法を選ぶことができる時代になっています。膝の痛みが進行してきたと感じたら、一度専門医に相談してみましょう。

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