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その他 関節痛に温泉は効果的?正しい入り方とおすすめの泉質

関節痛に温泉は効果的?正しい入り方とおすすめの泉質

年齢とともに気になってくる「関節痛」。特に寒い季節や天候の変化、長時間の歩行のあとなどに膝や股関節、腰がズキズキと痛むという方も多いのではないでしょうか。そんな関節の痛み対策として、「温泉」が効果的と言われることがあります。本記事では、温泉が関節痛に与える効果や、正しい入り方、さらにおすすめの泉質について、整形外科専門医の視点からわかりやすく解説します。

温泉が関節痛に効く理由とは?

関節痛の原因には、変形性関節症、関節リウマチ、筋肉のこわばり、血行不良などさまざまなものがあります。温泉療法が効果的とされる理由は、主に以下の3つです。

  1. 温熱効果
    温泉に入ると体が温まり、血流が改善されます。血流がよくなることで筋肉の緊張が和らぎ、関節周囲の酸素や栄養素の供給がスムーズになります。これにより、炎症物質の排出が促進され、痛みの緩和が期待できます。
  2. 浮力効果
    温泉の水中では、体重が軽く感じられます。これによって、関節にかかる負担が減少し、動かしやすくなるため、軽い運動やリハビリにも最適です。
  3. 水圧効果
    湯船につかることで自然に水圧がかかり、血液やリンパの流れが改善されます。特に足元にたまりやすい老廃物が流れやすくなり、むくみの軽減や代謝の促進にもつながります。

関節痛におすすめの泉質とは?

温泉と一言でいっても、含まれる成分や泉質はさまざまです。関節痛にとくにおすすめの泉質は以下の通りです。

1. 単純温泉(たんじゅんおんせん)

成分が比較的少ない泉質ですが、体への刺激が少なく、誰でも入りやすいのが特徴です。高齢の方や関節が過敏な人にもおすすめです。リラックス効果が高く、自律神経を整えるのにも役立ちます。

2. 炭酸水素塩泉(たんさんすいそえん)

ナトリウムやカルシウムを多く含む泉質で、痛みや炎症の緩和に効果があるとされています。皮膚からの吸収により、筋肉のこわばりや関節のこすれ感をやわらげる働きがあります。

3. 硫黄泉(いおうせん)

硫黄成分には血管を拡張する作用があり、血行促進が期待できます。独特の匂いがありますが、殺菌作用もあるため、リウマチや慢性的な関節炎に悩む方に向いています。ただし、肌が敏感な方には刺激が強いこともあるので注意が必要です。

4. 塩化物泉(えんかぶつせん)

いわゆる「塩湯」です。保温効果が高く、入浴後も体が冷えにくいため、関節の冷えによる痛みに特におすすめです。

関節痛を和らげる温泉の正しい入り方

温泉はただ入ればいいというものではありません。関節痛の緩和を目的とする場合、以下のポイントを意識すると効果的です。

1. 入浴前後の水分補給

温泉に入ると発汗により体内の水分が失われます。脱水を防ぐためにも、入浴前後にはしっかりと水分補給を行いましょう。

2. 温度はぬるめ(38〜40℃)が基本

熱すぎるお湯は交感神経を刺激し、かえって体が緊張してしまうこともあります。ぬるめのお湯にじっくりとつかることで副交感神経が優位になり、体がリラックスして関節もやわらぎます。

3. 長湯は避け、こまめに休憩

一度に長く入りすぎると、のぼせや疲労の原因になります。10〜15分を目安に入り、湯船から出ては体を休める、というサイクルを2〜3回繰り返すと効果的です。

4. 湯冷めに注意

入浴後はタオルで水分をよく拭き取り、冷えないようにすぐに衣類を着ましょう。特に関節部は温めた状態を保つよう意識することで、痛みの軽減につながります。

注意すべきケースとは?

以下のような場合は、温泉利用を控えるか、医師に相談のうえで利用してください。

  • 強い関節炎や発熱を伴う急性期
  • 関節の腫れが著しい場合
  • 心疾患や高血圧などの持病がある場合

また、人工関節が入っている方は泉質によっては素材への影響が懸念されるため、必ず主治医と相談してください。

まとめ:温泉は関節痛対策の「やさしい味方」

関節痛のある方にとって、温泉は心身ともにリフレッシュできる素晴らしい方法です。泉質や入り方に気をつければ、痛みの緩和や血行促進、ストレス解消にもつながります。ただし、無理は禁物。自身の体調と相談しながら、正しく温泉を活用しましょう。

もし痛みが長引く、もしくは日常生活に支障が出るほどの状態であれば、早めに専門医に相談することが大切です。当院でも、関節の状態に合わせた再生医療や生活習慣のアドバイスを行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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