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股関節 ゴルフ後に股関節が痛い?ストレッチで防ぐ方法とは

ゴルフ後に股関節が痛い?ストレッチで防ぐ方法とは

ゴルフを楽しんだ後に「なんとなく股関節が痛い」「翌日になると違和感が出る」といった経験はありませんか?
実はゴルフは見た目以上に股関節に負担がかかるスポーツで、特にスイング時の回旋動作が原因で股関節の筋肉や関節包にストレスが集中します。

本記事では、ゴルフによる股関節の痛みの原因と、ストレッチによる予防法、注意すべきポイントについて整形外科専門医の立場からわかりやすく解説します。ゴルフ愛好家が長くプレーを楽しむための身体づくりにぜひお役立てください。

ゴルフで股関節が痛くなるのはなぜ?

ゴルフのスイングは、体幹から股関節、膝、足首まで連動した動作です。特に、バックスイングやフォロースルーの際には体幹と股関節の回旋(ねじれ)動作が大きく関与します。

この動作によって股関節の前側(腸腰筋)、外側(中殿筋)、お尻(大殿筋)、内もも(内転筋)などに強い負荷がかかります。とくに次のような方は痛みが出やすくなります。

  • 柔軟性が不足している
  • 普段あまり運動をしていない
  • 下半身の筋力が弱い
  • 加齢により股関節の可動域が狭くなっている

また、ゴルフは片側の動作が多いため、体の左右差が大きい人ほど負荷が一方の股関節に集中しやすくなります。

よくある股関節の症状と疾患

ゴルフ後の股関節痛として多くみられる症状は以下の通りです。

  • 股関節の前側の違和感(腸腰筋炎)
  • 足のつけ根の鈍い痛み(FAI:股関節インピンジメント)
  • 臀部の奥の痛み(梨状筋症候群)
  • 太ももや膝の放散痛(大腿骨頭への負担)

これらは初期では軽い痛みや張り感で済みますが、無理してプレーを続けると慢性化や変形性股関節症の進行につながる恐れもあります。

ゴルフ前後におすすめのストレッチ

股関節の痛み予防に最も大切なのが、柔軟性の維持と筋肉のバランスです。以下のストレッチをゴルフの前後に各5〜10分行うことで、股関節への負担を大幅に減らすことができます。

① 股関節前側(腸腰筋)のストレッチ

  • 片膝立ちになり、後ろ脚の股関節を前に押し出す。
  • 骨盤が前に傾かないように注意。
  • 15秒キープ×左右2セット

② お尻のストレッチ(大殿筋)

  • 仰向けで片足をもう片方の太ももに乗せ、両手で太ももを抱える。
  • 深呼吸しながら5秒キープ×左右2セット

③ 内もものストレッチ(内転筋)

  • 足を大きく開き、片側に体重を移動させる。
  • 膝をつま先の方向に曲げ、反対側は伸ばす。
  • 内ももが伸びているのを意識しながら10秒×左右2セット

④ 股関節外側(中殿筋)のストレッチ

  • 横向きに寝て上側の脚を体の前に倒し、膝を床に近づけるように押す。
  • お尻の外側が伸びている感覚を意識。
  • 20秒キープ×左右2セット

これらをゆっくり呼吸を止めずに行うことで、筋肉と関節がスムーズに動くようになります。

ストレッチ以外に大切なこと

ストレッチとあわせて以下のポイントも実践しましょう。

  • ウォーミングアップを必ず行う(素振りや軽い体操)
  • 体幹トレーニングで回旋動作を安定させる
  • スイングフォームの見直し(無理のない動作へ)
  • 痛みがあるときは無理をしない

股関節痛を軽視して放置すると、ゴルフどころか日常生活にも支障が出ることもあります。定期的なケアと運動の見直しが何よりの予防になります。

痛みが続く場合は医療機関へ

痛みが2週間以上続く場合や、歩行に支障があるほどの痛みがある場合は、整形外科専門医の診察を受けることが大切です。

当院では、**MRIや関節エコーで原因を特定し、必要に応じて再生医療(PRP治療や幹細胞治療)**も提案しています。変形性股関節症や慢性的な筋腱炎には、自己治癒力を高める治療法として効果が期待できます。

ゴルフを長く楽しみたい方こそ、「痛くなってから治す」ではなく「痛くなる前に整える」意識を持ちましょう。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞をひざ関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ

ゴルフ後の股関節の痛みは、使い方や柔軟性の不足によって起こりやすくなります。日々のストレッチを取り入れ、体に優しいフォームとメンテナンスを意識することで、痛みの予防とパフォーマンス向上が可能です。

痛みがあるときは無理せず専門医へ相談し、必要に応じて再生医療などの新しい治療法も選択肢に加えましょう。身体を整えることが、ゴルフライフをより豊かにしてくれます。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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