
コラム COLUMN
FAQ腰 脊柱管狭窄症でよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

脊柱管狭窄症は、加齢などによって背骨の中の神経の通り道が狭くなり、足のしびれや痛み、歩行障害などを引き起こす病気です。ここでは、整形外科専門医が患者さんからよく寄せられる質問にやさしくお答えします。
この記事の内容
脊柱管狭窄症とはどのような病気ですか?
脊柱管狭窄症は、背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されて足のしびれや痛み、歩きにくさが起こる疾患です。加齢に伴う変化が主な原因です。
どんな症状が出るのですか?
足のしびれや痛み、重だるさ、歩いていると途中で休まなければならなくなる「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴的な症状です。腰痛を伴うこともあります。
どのように診断されますか?
診断には問診と身体診察に加え、MRIやCTなどの画像検査が用いられます。脊柱管の狭窄の程度や神経の圧迫状況を確認します。
自然に治ることはありますか?
軽症であれば自然に症状が落ち着くこともありますが、進行性の場合や歩行障害が強くなる場合には、適切な治療が必要です。放置はおすすめできません。
手術をしなくても治療できますか?
多くの場合、保存療法(薬、リハビリ、ブロック注射など)で改善が期待できます。歩行距離が極端に短い場合や排尿障害がある場合は手術を検討します。
再生医療は効果がありますか?
再生医療は椎間板や神経周囲の炎症を軽減し、症状を緩和する可能性があります。重度の狭窄には向きませんが、保存療法の一環として注目されています。
どのような生活上の注意が必要ですか?
長時間の立位や前かがみ姿勢は避け、適度な運動(ウォーキングやストレッチ)を心がけましょう。腰に負担をかけない生活習慣が大切です。
脊柱管狭窄症は早期発見・適切な治療で日常生活の質を大きく改善できます。気になる症状がある方は、お早めに専門医にご相談ください。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


各種ご相談やご予約はこちら
- ひざの痛みに関する相談
- セカンドオピニオンの相談
- 再生医療に関する相談
- MRI検査のご予約