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その他 手のしびれが続くときの整形外科的な原因とは?専門医がやさしく解説

手のしびれが続くときの整形外科的な原因とは?専門医がやさしく解説

「最近、手がピリピリするような感覚がある」「朝起きると手がしびれて動かしづらい」――そんな症状に心当たりはありませんか?
手のしびれは多くの方が経験する症状ですが、原因はさまざまで、放っておくと日常生活に支障をきたすこともあります。

今回は、整形外科の専門医として、手のしびれの主な原因と対処法について、わかりやすく解説していきます。

手のしびれってどんな症状?

しびれといっても、人によって感じ方はさまざまです。

  • ピリピリ、ビリビリする感覚
  • 触っても感覚が鈍い
  • 指先の感覚がなくなるような感じ
  • 手の動きがぎこちなくなる

このような症状が「一時的に出るだけ」の場合は、血行が一時的に悪くなっただけかもしれません。
しかし、毎日のように続く・悪化するといった場合は、神経や筋肉に問題が起きているサインかもしれません。

手のしびれで困るのはこんなとき

患者さんからは、以下のような声をよく聞きます。

  • 朝起きたとき、手がしびれて動かしにくい
  • ボタンをかけたり、お箸を持つ動作がつらい
  • 買い物袋を持つと腕全体がだるくなる
  • パソコン作業やスマホの操作中にしびれてくる

何気ない日常動作が不自由になると、精神的にもストレスが大きくなりますよね。

手のしびれの整形外科的な原因とは?

手のしびれの原因はさまざまですが、整形外科でよく診る代表的な病気を紹介します。

1. 頸椎症(けいついしょう)

首の骨(頸椎)が加齢や姿勢の影響で変形し、神経を圧迫することで手や腕にしびれが出ます。
症状は片側に出ることもあれば、両手に現れることもあります。

2. 頸椎椎間板ヘルニア

背骨のクッションである椎間板が飛び出し、神経を圧迫することでしびれが起きます。
若い方でも、長時間のデスクワークやスマホ姿勢が原因となることがあります。

3. 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手首の神経(正中神経)が圧迫され、親指から薬指までのしびれや、つまむ力の低下がみられます。
女性に多く、更年期や糖尿病、妊娠とも関連することがあります。

4. 肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)

ひじの内側で神経(尺骨神経)が圧迫され、小指や薬指のしびれを引き起こします。
長時間の肘の曲げ伸ばしや、肘をつくクセなどが影響することも。

どうやって治すの?整形外科でできる対処法

症状や原因によって、治療法は異なります。以下は代表的な方法です。

● まずは診断が大切です

手のどの部分がしびれているのか、いつから始まったのか、どんな姿勢で悪化するのかなど、丁寧な問診と診察が重要です。必要に応じてレントゲンやMRI検査を行います。

● 保存療法(手術以外の治療)

  • 装具療法(サポーター):手首や肘の負担を減らす
  • 内服薬:神経の炎症を抑える薬やビタミンB12
  • リハビリ・ストレッチ:神経への圧迫を軽減し、可動域を改善
  • 生活習慣の見直し:長時間のスマホや同じ姿勢を避ける

● 手術が必要な場合も

保存療法で改善しない場合や、筋力の低下が目立つときは、神経の圧迫を取り除く手術が検討されます。
最近では、負担の少ない低侵襲手術も増えています。

よくある質問(Q&A)

Q. 手がしびれているときは動かさない方がいいですか?
A. 痛みや脱力がなければ、軽いストレッチや動かすことで血流が良くなることもあります。ただし、悪化する場合は無理をせず整形外科を受診してください。

Q. 一時的にしびれが出て治まるのは問題ない?
A. 一時的なものなら心配ない場合が多いですが、何度も繰り返すようなら神経の圧迫が進行している可能性があります。早めの診断が安心です。

Q. 整形外科では何をしてくれるの?
A. まずは原因を見極めた上で、症状に応じた治療や生活指導を行います。必要であれば検査や専門的な治療を提案します。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて「再生医療」という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体が本来持つ自然治癒力を引き出し、関節や組織の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を点滴で投与することで、膝や股関節だけでなく、腰痛などの慢性疼痛に対しても炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする効果が期待されています。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無を医師がしっかり診断したうえで治療を検討することが大切です

まとめ|手のしびれは「年齢のせい」だけではありません

手のしびれは、「ちょっと疲れているだけ」「年だから仕方ない」と放置されがちですが、神経の圧迫や病気が隠れていることもあります。
早めの診断と対処で、改善が期待できるケースが多いのです。

「最近ちょっと気になるな…」という方は、無理をせず整形外科にご相談ください。
あなたの日常を、また快適に取り戻すためのお手伝いができれば幸いです。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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