コラム COLUMN
膝 半月板損傷とは?その原因と治療法
この記事では、膝の痛みの原因としてよく見られる半月板損傷に焦点を当て、その原因、症状、診断方法、治療法、予防策について一般の方にも理解しやすい形でご説明します。
半月板損傷とは何か?
半月板は、膝関節にある2つのC字型の線維軟骨で、膝にかかる荷重を分散させるとともに、衝撃を吸収する重要な役割を担っています。これが損傷することで、膝に痛みや不快感、運動時の不安定感を引き起こすことがあります。
原因と症状
半月板損傷の原因は多岐にわたりますが、主にスポーツ活動中の急激な方向転換や、加齢による半月板の劣化が挙げられます。症状としては、膝の痛み、腫れ、膝を曲げ伸ばしする際の「キャッチング」感(ひっかかり)、そしてひどい場合には膝が固まって動かなくなる「ロッキング」現象があります。
診断方法
半月板損傷は主にMRI検査によって診断されます。レントゲンでは半月板は映らないため、MRIが損傷の程度を把握するのに役立ちます。
治療法
治療法は大きく分けて保存療法と手術療法があります。保存療法には安静、抗炎症薬による薬物療法、リハビリテーションが含まれます。症状が改善しない場合は、手術療法が検討され、半月板切除術や縫合術などがあります。
リハビリテーションと予防
手術後、または保存療法を選択した場合でも、適切なリハビリテーションが重要です。筋力を強化し、膝の安定性を高めることで、再発防止につながります。また、適切なウォームアップや、膝に負担をかけないスポーツテクニックの習得も予防策として有効です。
最新の治療法
近年、半月板損傷の治療法は進化し続けています。特に注目されているのが、再生医療による治療法です。自己の血液成分を利用した治療や、幹細胞を用いた半月板の再生などが研究されており、将来的には更なる治療の選択肢が広がることが期待されています。
まとめ
半月板損傷は、膝の痛みの一般的な原因の一つですが、正確な診断と適切な治療を行うことで、多くの患者さんが日常生活やスポーツへの復帰を果たしています。保存療法や手術療法の選択、そして効果的なリハビリテーションを通じて、患者さん一人ひとりの状態に合った治療計画が立てられます。
特に半月板損傷の場合、早期の治療開始が重要とされています。損傷を放置することで症状が悪化したり、膝関節に他の障害を引き起こす可能性があります。そのため、膝に痛みや不快感を感じた際は、早めに専門医の診断を受けることをお勧めします。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
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