PRP治療は、血液の中にある血小板の血漿を使用した再生医療の一つです。この治療法の基本原理は、患者自身の血液を利用して自然治癒力を促進することにあります。まず、患者の血液を採取し、遠心分離機で処理して血小板を豊富に含む血漿（PRP）を抽出します。このPRPには、成長因子やサイトカインが豊富に含まれており、これらが組織の修復や再生を助ける働きをします。

PRP治療はどんな分野で使われているの？

PRP治療は主に、整形外科、美容皮膚科、脱毛症治療など様々な分野で使用されています。整形外科では関節や腱の損傷治療に使用され、損傷した組織の回復を早めることが期待されています。美容皮膚科では、しわや傷跡の改善、肌の若返りなどに利用され、脱毛症治療では頭皮への注入により毛髪の成長を促進する効果が報告されています。

PRP治療の利点・リスクは？

PRP治療の大きな利点は、患者自身の血液を使用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクが非常に低いことです。しかし、効果の程度は個人差があり、また全ての症状や患者に対して効果的であるとは限りません。治療の適応、効果、リスクについては専門医との十分な相談が必要です。

まとめ

PRP治療は自己の自然治癒力を活用する革新的なアプローチであり、多くの医療分野での可能性が期待されています。ただし、治療の効果には個人差があるため、具体的な治療法の選択に際しては、医師の専門的な意見を参考にすることが重要です。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西１８丁目駅徒歩２分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長　川上公誠