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股関節 歩き始めに股関節が痛い?隠れた疾患と治療のヒントを専門医が解説

歩き始めに股関節が痛い?隠れた疾患と治療のヒントを専門医が解説

「最初の一歩がつらい…それ、年のせいだけじゃないかも?」

「椅子から立ち上がって歩き始めると、股関節がズキッと痛む…」
そんな経験はありませんか?

しばらく歩くと少し楽になるからと放っておく方も多いのですが、実はそれ、股関節の疾患の初期サインかもしれません。

今回は「歩き始めに股関節が痛い」と感じる方へ、考えられる原因とその対処法について、整形外科専門医の視点からわかりやすくお伝えします。

どんなときに股関節の痛みを感じる?

股関節の痛みを訴える方からは、以下のような場面での悩みをよく聞きます。

  • 朝起きてすぐの一歩目が痛い
  • 長時間座ったあと、立ち上がって歩き始めるとつらい
  • 階段の上り下りで股関節が引っかかるような感覚がある
  • 靴下を履くときに足を持ち上げるのが難しい

こうした痛みや違和感は、「初期症状」として非常に大切なサインです。放置すると悪化し、歩行困難につながる可能性もあります。

股関節の痛み、考えられる原因は?

1. 変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)

中高年に多く、関節の軟骨がすり減ることで股関節に痛みが出ます。歩き始めの痛みやこわばり感、進行すると安静時の痛みや可動域制限も現れます。女性に多いのが特徴です。

2. 関節唇損傷(かんせつしんそんしょう)

股関節の奥で、骨の間を支えている軟部組織(関節唇)が損傷し、動き始めに引っかかるような痛みが出ます。スポーツ歴のある方や柔軟性の高い方に起こりやすいです。

3. 臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)

股関節の骨のかぶさりが浅く、生まれつき関節が不安定な状態です。若い頃は症状がなくても、40〜50代になってから変形性股関節症を引き起こすことがあります。

4. 筋膜炎や腱の炎症

股関節周囲の筋肉や腱が炎症を起こすと、歩き始めに鋭い痛みを感じます。長時間の座位や急な運動が引き金となることもあります。

股関節の痛みを和らげるためにできること

股関節の症状があるとき、すぐに手術を考える必要はありません。多くのケースでは、保存療法(手術以外の治療)で症状の改善が可能です。

1. 体重管理と生活習慣の見直し

股関節は体重を支える関節です。適正体重の維持は、それだけで関節への負担を減らします。特にBMIが25を超える方は注意が必要です。

2. 痛みが強い時期は無理をしない

痛みが強いときは、無理に歩いたり、運動したりすることは避けましょう。杖や手すりを使うことで負担を軽減できます。

3. ストレッチと軽めの運動

股関節の柔軟性を高めるストレッチは、痛みの軽減や再発予防に役立ちます。
「股関節をねじるような動き」や「過度な開脚」は避け、医師や理学療法士の指導のもとで行うのが安心です。

4. リハビリと筋力強化

特に中高年では、股関節まわりの筋力が低下しやすくなります。大腿四頭筋(ふとももの前の筋肉)や殿筋(お尻の筋肉)を鍛えることで、関節を守る力がつき、痛みの緩和にもつながります。

5. 関節注射や再生医療

痛みが強い場合は、ヒアルロン酸注射やPRP(多血小板血漿)療法を行うこともあります。当院では、保存療法で十分に改善が見込めるケースでは、再生医療を行っています。

よくある質問とその答え

Q. 歩くと痛いのに、運動した方がいいんですか?

A. 痛みが強いときは安静が必要ですが、完全な運動不足はかえって関節の動きを悪くします。痛みの出ない範囲での軽いストレッチや筋トレが効果的です。

Q. 股関節が悪いと手術しないと治らないのですか?

A. 初期や中等度の変形であれば、保存療法だけで症状が改善することも多いです。痛みが強く、日常生活に支障が出るような場合に、手術を検討することになります。

Q. 股関節の痛みは年齢のせいだからあきらめるしかない?

A. 年齢に伴う変化はあっても、痛みを和らげる方法はあります。適切な対処で症状を軽くしたり、進行を遅らせたりできますので、まずは専門医に相談してみましょう。

「年齢だから仕方ない」とあきらめずに、まずは相談を

歩き始めの股関節の痛みは、放っておいてよくなるものではありません。
「なんとなく痛いけど…」という軽い違和感も、実は病気のサインであることが少なくありません。

しかし、早めに対処すれば、痛みを軽減したり、手術を避けられる可能性も十分あります。
あきらめずに、一歩踏み出して、体の声に耳を傾けてみませんか?

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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