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足のしびれが取れない?整形外科で考えるべき病気

足のしびれが取れない?整形外科で考えるべき病気

「最近、足のしびれがずっと残っている…」
「歩くと足がジンジンするけど、休むと少し楽になる」
そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。50代〜80代の方から「年齢のせいだから仕方ない」と諦めの声を聞くこともあります。しかし、足のしびれには整形外科でしっかり調べるべき病気が隠れている場合があります。今回は、足のしびれの原因と考えられる病気、そして治療や予防の方法をわかりやすく解説します。

足のしびれとはどんな症状?

足のしびれは、人によって「ジンジン」「ピリピリ」「感覚が鈍い」といった表現で語られます。座っているときや立ち上がるとき、長く歩いたあとに強く出ることが多いのが特徴です。時には痛みやだるさを伴い、歩行や日常生活に支障が出ることもあります。

「一晩寝れば治る」ような一過性のしびれであれば心配はいりません。しかし、数日以上続く、徐々に悪化している、歩く距離が制限されてきているといった場合は、整形外科での診察が必要です。

足のしびれの原因と考えられる病気

足のしびれの背景には、主に神経の圧迫や血流の障害があります。整形外科でよく見られる代表的な病気を紹介します。

1. 腰部脊柱管狭窄症

高齢者に多く、背骨の中を通る神経の通り道(脊柱管)が狭くなる病気です。歩くと足がしびれて止まらざるを得ない「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」が特徴です。休むと症状が軽くなるため、散歩の途中で立ち止まる方がよくいます。

2. 椎間板ヘルニア

比較的若い世代から高齢者まで幅広く起こります。背骨のクッションである椎間板が飛び出して神経を圧迫し、腰から足にかけて強いしびれや痛みを引き起こします。

3. 坐骨神経痛

坐骨神経が圧迫や炎症を起こすことで、足の後ろ側に沿ってしびれや痛みが走ります。原因は脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアであることが多いですが、梨状筋症候群(お尻の筋肉が硬くなることで神経を圧迫する病気)も知られています。

4. 末梢神経障害

糖尿病やアルコール多飲、薬の副作用などで神経そのものが障害される場合があります。両足の先から左右対称にしびれるのが特徴です。

5. 血流障害

動脈硬化による下肢の血管の狭窄や閉塞も、しびれや冷えの原因になります。長く歩けない、足の色が悪い、脈が触れにくいといった症状が出ることがあります。

治療法・対処法

症状や原因によって治療のアプローチは異なります。

  • 保存療法
     薬(血流改善薬や神経の炎症を抑える薬)、リハビリ(ストレッチ・筋力強化)、装具(コルセットなど)を組み合わせて行います。
  • 生活習慣の工夫
     長時間の同じ姿勢を避け、こまめに休憩や体操を取り入れることが大切です。適度な運動で下肢の筋肉を保つことも予防につながります。
  • 注射治療
     神経の周囲に薬を注入して炎症を抑えるブロック注射が有効なことがあります。
  • 手術
     重度の脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアでは、神経を圧迫している原因を取り除く手術が検討されます。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて「再生医療」という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体が本来持つ自然治癒力を引き出し、関節や組織の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を点滴で投与することで、膝や股関節だけでなく、腰痛などの慢性疼痛に対しても炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする効果が期待されています。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無を医師がしっかり診断したうえで治療を検討することが大切です

よくある質問(Q&A)

Q1. 足がしびれているとき、運動しても大丈夫ですか?
A. 痛みや強いしびれがあるときは無理をせず休むのが基本です。ただし、完全に安静にすると筋力が落ちて悪化することもあるため、医師に相談のうえで軽い運動やストレッチを取り入れるとよいでしょう。

Q2. 足のしびれは「年齢のせい」なのでしょうか?
A. 年齢とともに起こりやすくなるのは事実ですが、適切に治療すれば改善できる症状です。放置せず、原因を見極めて対処することが大切です。

Q3. 病院に行く目安は?
A. しびれが数日以上続く、夜眠れないほどつらい、歩ける距離が短くなってきている場合は、早めに整形外科を受診してください。

まとめ

足のしびれは、日常生活の質を大きく左右する症状です。「年だから仕方ない」と思い込む必要はありません。脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなど、整形外科で治療できる病気が多くあります。しびれの原因を正しく知り、適切な治療や生活習慣の工夫を取り入れることで、再び快適に歩ける生活を取り戻すことが可能です。気になる症状がある方は、早めの相談をおすすめします。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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