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膝の治療膝の痛み 膝上が痛い原因と対処法~セルフケアから治療法まで徹底解説~

膝上が痛い原因と対処法~セルフケアから治療法まで徹底解説~

「膝の上が痛い」と感じたことはありませんか?
膝は体を支え、日常生活や運動で大きな役割を果たす部位です。そのため、膝上に痛みが生じると、不安を抱える方も多いでしょう。この記事では、膝上の痛みの原因やセルフケア方法、医療機関での治療法を詳しく解説します。原因を知ることで適切な対応が可能になりますので、ぜひ参考にしてください。

膝上が痛い主な原因とは?

膝上の痛みの原因は、大きく以下の3つに分類できます。

大腿四頭筋腱の炎症(ジャンパー膝)

  • 主にスポーツをしている人に多く、ジャンプやランニングなどで膝蓋骨(膝のお皿)に付着する腱が炎症を起こす疾患です。
  • 症状:膝上の圧痛、運動中・運動後の痛み、腫れ。
  • 原因:過剰な負荷や筋肉の硬さ。

滑液包炎

  • 滑液包(骨や筋肉、腱の摩擦を軽減する袋状の組織)が炎症を起こしている状態です。
  • 症状:膝上の腫れや赤み、熱感。
  • 原因:膝の過剰な負担、外傷、長時間の正座やあぐら。

膝蓋大腿関節症

  • 膝蓋骨(お皿)と大腿骨(太ももの骨)の間の軟骨がすり減る疾患で、特に中高年に多いです。
  • 症状:膝上や膝のお皿周辺の痛み、膝の引っかかり感、動き始めの痛み。
  • 原因:加齢、膝の屈伸運動の繰り返し、筋力低下。

今すぐできるセルフケア

膝上の痛みを軽減するためのセルフケア方法をご紹介します。ただし、痛みが続く場合や腫れ・熱感がある場合は、早めに医療機関を受診してください。

冷やす・温める

  • 急性期(痛み始め):炎症を抑えるために冷やす(15~20分程度、タオルを挟んでアイスパックを使用)。
  • 慢性期(痛みが長引く場合):血行を促進するために温める(湯たんぽや温湿布がおすすめ)。

ストレッチ

  • 大腿四頭筋のストレッチ

    ①壁や椅子に手を添えてバランスを保つ。
    ②痛みがある側の足首を持ち、かかとをお尻に近づける。
    ③太ももの前面が伸びているのを感じたら20~30秒キープ。
  • ハムストリングスのストレッチ

 ①床に座り、片足を伸ばし、もう片方の足の裏を太ももの内側につける。
 ②伸ばした足に向かって体を前に倒し、太ももの裏を伸ばす。

テーピング

膝を軽く曲げた状態で、膝の内側から外側に向かってテープを貼ると安定感が増し、痛みを軽減できます。

サポーターの使用

膝を保護するためのサポーターを使用することで、膝への負担を軽減できます。

痛みの原因別・治療法の選択肢

痛みの原因によって治療法が異なります。以下に主な疾患ごとの治療法をまとめました。

ジャンパー膝

  • 軽症:安静、アイシング、大腿四頭筋のストレッチや筋トレ。
  • 中等症:サポーターやテーピングの活用、運動制限。
  • 重症:痛みが強い場合は、薬物療法(消炎鎮痛剤)や手術。

滑液包炎

  • 軽症:膝への負荷を減らし、安静にする。
  • 炎症がひどい場合:滑液の除去やステロイド注射。
  • 感染が原因の場合:抗生剤の投与。

膝蓋大腿関節症

  • 初期:消炎鎮痛剤の処方、運動療法(筋力トレーニングやストレッチ)。
  • 中等症:ヒアルロン酸注射や再生医療(PRP療法など)。
  • 重症:人工関節置換術や骨切り術などの手術療法。

受診のタイミング

以下の症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。

  • 痛みが強くなっている。
  • 腫れや熱感がある。
  • 3週間以上痛みが続いている。
  • 膝が曲げづらい、またはロッキング(膝が動かない)を感じる。

まとめ

膝上の痛みは、放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性があります。ジャンパー膝や滑液包炎、膝蓋大腿関節症など、原因によって適切な治療法が異なるため、痛みが続く場合は医療機関での診断を受けることが大切です。

セルフケアと医療機関での治療を組み合わせ、健康な膝を取り戻しましょう。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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