コラム COLUMN
膝の痛み膝 膝の痛みの場所別原因
膝の痛みは生活に大きな影響を与えることがあります。この記事では、痛みが発生する場所に基づいた様々な原因を掘り下げ、どのような病状が考えられるかを一般の方にも理解しやすく解説します。
膝の内側の痛み
主な疾患
●変形性膝関節症
軟骨が摩耗し、骨同士が擦れることで痛みが生じます。特に加齢によってリスクが高まります。
●内側半月板損傷
半月板は衝撃を吸収しますが、過度の運動や急な方向転換で損傷することがあります。
●鵞足炎
内側の関節の少し下に痛みが出ます。鵞足部分の炎症で、走る動作などが痛みを引き起こす原因となります。
症状と対処
痛みが出始めたら、アイシングで対応し、悪化する前に医療機関を受診しましょう。痛みが強い場合、運動は控えましょう。重いものを持つ際は膝に負担がかからないよう注意が必要です。
膝の外側の痛み
主な疾患
●外側半月板損傷
外側半月板も内側と同じく、運動中に損傷しやすい部位です。
●腸脛靭帯炎(ランナー膝)
特にランナーや自転車選手に多い疾患で、過度の運動が原因です。
症状と対処
外側の痛みも内側と同様にアイシングにて対応し、改善が見られない場合は専門医の診断を受けることが大切です。
膝の前面の痛み
主な疾患
●膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
ジャンプや走る動作により膝蓋腱に負担がかかり、炎症を起こします。こちらも過度の運動が原因となります。
●オスグッド病
お膝の下の骨が徐々に出てきて痛みを伴います。小児に生じることが多く、過度の運動が原因となります。
症状と対処
膝の前面の痛みは特にスポーツ選手に見られます。痛みがある時は運動を控え、医師の診断を仰ぐことが推奨されます。
膝の裏の痛み
主な疾患
●ベーカー嚢腫
膝の裏に液体が溜まることで痛みや腫れが生じます。
●筋肉の緊張
長時間同じ姿勢をとることで筋肉が緊張し、痛みを引き起こすことがあります。
症状と対処
筋肉の緊張は適切なストレッチを、ベーカー嚢腫は安静にすることにより改善が見られます。必要であれば医療機関での診断が必要です。
総合的な対策
- 予防: 日常生活での正しい姿勢を心掛け、膝に負担がかからないようにする。
- 運動: 膝に優しい運動を選び、ストレッチや筋トレで支持筋肉を強化する。
- 医療機関受診: 痛みが持続する場合は迅速に医療機関での診断を受けることが重要です。
膝の痛みは様々な原因が考えられるため、原因に応じた適切な対応が必要です。日常生活での注意と、早期の医療介入が回復への第一歩となります。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
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