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膝の治療その他 サプリメントは膝の痛みに効果あるの?

サプリメントは膝の痛みに効果あるの?

「膝痛にはグルコサミンやコンドロイチン」。CMや通販番組などでよく耳にするフレーズです。「膝が痛いから」「今後、膝がダメになるのが怖いから」といった理由で毎日飲み続けている方も多いのではないでしょうか?しかし、これらのサプリメントには本当に膝の痛みを軽減する効果があるのでしょうか?今回は、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントについて、その効果や科学的エビデンスについて詳しく解説していきます。

グルコサミンとコンドロイチンって何?

グルコサミンとコンドロイチンは、関節の衝撃を吸収する組織である軟骨の重要な構成要素です。グルコサミンはアミノ糖の一種で、軟骨、皮膚、靭帯などに存在し、組織を柔軟に保ち、水分を保持する働きを持っています。コンドロイチンは、硫酸化されたグリコサミノグリカンの一種で、軟骨の弾力性を維持する役割を果たします。

体内のグルコサミンとコンドロイチンは年齢とともに減少し、特に変形性膝関節症が進行している人の膝軟骨ではその減少が顕著です。これにより関節のクッション機能が低下し、膝の動きが悪くなり、痛みが生じるのです。

サプリメントの効果は?

多くの人がサプリメントを使用して膝の痛みを緩和しようとしていますが、これらのサプリメントが実際に効果をもたらすかどうかについては議論があります。以下に、グルコサミンとコンドロイチンのサプリメントについての科学的研究結果を紹介します。

科学的エビデンスの不足

アメリカ国立衛生研究所(NIH)やアメリカ食品医薬品局(FDA)などの機関では、グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントが膝の痛みを軽減するかどうかについて、十分な科学的証拠がないとしています。いくつかの研究では、これらのサプリメントが膝の痛みに対して有効でないか、または他の治療法と同程度の効果しかないと報告されています。

効果がない理由

  1. 膝の痛みの原因が多様であるため:膝関節痛の原因は軟骨の摩耗、炎症、骨と骨の接触など多岐にわたります。これらの要因すべてに対してグルコサミンやコンドロイチンが有効とは限りません。
  2. 消化管で分解されるため:サプリメントとして口から摂取されると、消化管で分解されてしまいます。そのため、関節に到達する前に有効成分が失われる可能性があります。
  3. 軟骨は血流が乏しいため:軟骨は血流が乏しい組織であり、体内に取り込まれた有効成分が血流にのって軟骨に到達するのは難しいです。

プラセボ効果

一部の人々がサプリメントを摂取して膝の痛みが軽減したと感じる理由は、プラセボ効果によるものかもしれません。プラセボ効果とは、実際には効果のない成分でも、それが効くと信じることで効果を感じる現象です。これにより、一部の人々はサプリメントが膝の痛みを軽減すると感じるかもしれません。

サプリメントの安全性

グルコサミンとコンドロイチンのサプリメントは、他の薬物と相互作用を起こす可能性があります。例えば、抗凝固剤であるワルファリンと併用すると出血しやすくなるリスクがあります。ワルファリンを服用している人や血糖値に問題がある人は、サプリメントの摂取前に医師に相談することをおすすめします。

適切な治療方法を検討しましょう

膝の痛みを軽減するためには、サプリメント以外にも効果的な治療法があります。以下にいくつかの治療法を紹介します。

保存療法

手術を行わずに治療する方法です。代表的なものとして、ヒアルロン酸注射があります。ヒアルロン酸は関節の潤滑剤として作用し、痛みや炎症を和らげる効果があります。

人工関節治療

損傷した関節を人工関節に置き換える治療法です。これにより、痛みの根本原因を取り除くことができます。ただし、大掛かりな手術であり、入院やリハビリテーションが必要です。

再生医療

ご自分の血液や脂肪を用いて行う治療法です。PRP注射や幹細胞治療などが含まれます。再生医療は自由診療であり、全額自己負担ではありますが、保険診療では行えない軟骨の修復・再生といった治療が可能となっています。

まとめ

グルコサミンやコンドロイチンのサプリメントは、膝の痛みに対する効果について科学的な証拠が不十分です。これらのサプリメントを摂取して効果を感じる人もいますが、その多くはプラセボ効果によるものである可能性があります。膝の痛みに対しては、運動や体重管理、適切な医療機関での診断と治療が重要です。サプリメントを摂取する前に、医師に相談し、最適な治療法を選択することをおすすめします。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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