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スポーツ外傷 ゴルフラウンド後に膝が腫れる・痛むときの対処法と注意点

ゴルフラウンド後に膝が腫れる・痛むときの対処法と注意点

ゴルフを楽しんだあと、「膝が腫れている」「痛みが出てきた」と感じたことはありませんか?
一見、膝に強い負荷がかかっていないように見えるゴルフですが、スイングや長時間の歩行により、膝関節に知らず知らずのうちにストレスが蓄積されています。特に中高年のゴルファーにとって、膝の腫れや痛みは見過ごせないサインです。この記事では、ゴルフ後に膝が腫れたり痛んだりする原因対処法、そして再発予防のポイントについて、整形外科専門医の立場からわかりやすく解説します。

膝が腫れる・痛むのはなぜ?ゴルフ特有の動きが関係

ゴルフでは、スイング動作や長時間のラウンド歩行によって、以下のような負荷が膝にかかります。

1. スイング時のねじれ動作

ドライバーショットなどで体幹を回転させる際、下半身は地面をしっかり踏みしめてブレーキをかけています。このとき膝にはねじれのストレス(回旋力)が加わり、半月板や靭帯への負担が増します。

2. 長時間の歩行・傾斜地の昇降

18ホールのプレーでは平均5〜7km歩くと言われており、カートを使用しない場合はかなりの距離になります。特に上り坂・下り坂での膝関節の曲げ伸ばしは、関節軟骨や滑膜に繰り返しの刺激を与えます。

3. 体重や筋力低下が関係していることも

中高年になると筋力が低下し、膝周囲の安定性が失われやすくなります。また体重が増えると膝への負荷も増し、変形性膝関節症の初期サインとして腫れや痛みが出やすくなります。

よくある原因疾患

膝の腫れや痛みが繰り返される場合、次のような疾患が潜んでいる可能性があります。

  • 変形性膝関節症:軟骨がすり減り、関節が炎症を起こすことで腫れや痛みが出る。
  • 半月板損傷:膝のクッションである半月板が裂けると、腫れや引っかかり感が出現。
  • 滑膜炎(膝に水が溜まる):関節内で炎症が起き、関節液が過剰に分泌される。
  • 鵞足炎や腸脛靭帯炎:膝の内側や外側の腱に負荷が集中し、痛みや腫れが出る。

ゴルフ後の膝の腫れや痛みに対する応急処置

症状が軽度であれば、次の対処法を自宅で試すことで緩和することがあります。

1. 安静(Rest)

無理に動かさず、膝にかかる負担を軽減させます。ラウンド直後は特に注意が必要です。

2. 冷却(Ice)

痛みや腫れが強い場合は、アイスパックなどで膝を15〜20分ほど冷やすと炎症が抑えられます。

3. 圧迫(Compression)

弾性包帯やサポーターで軽く圧迫すると、腫れの悪化を抑える効果があります。

4. 挙上(Elevation)

心臓より高い位置に膝を置くことで、腫れを軽減させやすくなります。

医療機関を受診すべきサイン

次のような症状がある場合は、自己判断せず整形外科の受診をおすすめします。

  • 膝に明らかな腫れや熱感がある
  • 歩行が困難になるほどの痛み
  • 膝が曲がらない、伸びない
  • 繰り返し同じ症状が起こる

レントゲンやMRIによって、軟骨のすり減りや半月板・靭帯の損傷が確認できます。早期の診断が将来的な膝の変形を防ぐ第一歩です。

再発予防のポイント

膝への負担を軽減し、ゴルフを長く楽しむためには、日頃の予防が大切です。

1. 筋力トレーニング

大腿四頭筋やハムストリングスの筋力を高めることで、膝関節への衝撃を吸収しやすくなります。

2. 体重管理

膝にかかる負荷は体重の約3倍とも言われています。適正体重を保つことが重要です。

3. ゴルフ前後のストレッチ

ウォームアップとクールダウンを行い、筋肉の柔軟性を高めましょう。

4. 再生医療という選択肢も

膝の痛みが慢性的になり、ヒアルロン酸注射などで改善しない場合、PRP治療脂肪由来幹細胞治療といった再生医療が有効なこともあります。手術に頼らず、自己組織の修復力を活かした治療法として注目されています。

まとめ:膝のサインを見逃さず、早めの対処を

ゴルフのあとに膝が腫れたり痛んだりするのは、膝関節からの「これ以上の負荷は危険です」というサインかもしれません。無理をせず適切な対処と予防を心がけることで、今後も長くゴルフを楽しむことができます。気になる症状が続く場合は、整形外科専門医や再生医療の専門クリニックでの診察をおすすめします。

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