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変形性膝関節症とは?初期症状と進行を防ぐ方法

変形性膝関節症とは?初期症状と進行を防ぐ方法

膝の痛みが日常生活の中で気になることはありませんか?特に中高年の方に多く見られる「変形性膝関節症」は、放置すると症状が進行し、歩行困難や手術の必要に至ることもあります。しかし、早期に気づき、正しい対応をすることで進行を防ぐことができます。本記事では、変形性膝関節症の初期症状や進行を防ぐための方法について、整形外科専門医の視点からわかりやすく解説します。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、膝関節の軟骨がすり減り、骨同士がぶつかることで炎症や痛みが生じる疾患です。年齢とともに関節のクッションである軟骨が摩耗し、徐々に関節の変形が進んでいくのが特徴です。

原因としては、加齢のほか、肥満、過去のけが、O脚やX脚などのアライメント異常、スポーツや立ち仕事などによる負担の蓄積が挙げられます。特に女性に多く見られる傾向があります。

初期症状に気づくことが大切

変形性膝関節症の初期には、「何となく膝に違和感がある」「朝起きた時や立ち上がる時に膝がこわばる」といった軽い症状が現れます。この段階では痛みもそれほど強くなく、我慢してしまう方も少なくありません。

以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • 階段の昇り降りで膝が痛む
  • 長時間歩いた後に膝が重だるくなる
  • 正座やしゃがむ姿勢が取りづらくなった
  • 膝に「ギシギシ」「パキパキ」と音がする

これらは初期のサインであり、早めに整形外科を受診することで、進行を食い止めるチャンスがあります。

進行するとどうなるのか?

症状が進行すると、膝関節の変形が目立つようになり、次第に歩行や日常動作に支障が出てきます。中等度から重度になると、以下のような状態になります。

  • 安静にしていても膝が痛む
  • 膝が腫れて熱を持つ
  • 膝の曲げ伸ばしが困難になる
  • 外見上、膝が変形して見える
  • 歩くときに杖が必要になる

最終的には人工関節置換術などの手術が検討されることもあります。したがって、初期段階での対応が非常に重要です。

進行を防ぐにはどうすればいい?

進行を遅らせるためには、生活習慣の見直しと専門的な治療の両面が大切です。

1. 体重管理

膝には体重の3〜4倍の負荷がかかると言われています。体重を減らすことで膝への負担が軽減され、痛みの緩和にもつながります。

2. 適度な運動

膝関節の周囲の筋肉を鍛えることで、関節への負担を減らすことができます。特に太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を強化する運動がおすすめです。無理のない範囲でウォーキングやスクワットを取り入れましょう。

3. 冷却と温熱の使い分け

痛みが強い時は膝を冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。反対に、こわばりや血行不良を感じる時には温めて筋肉をリラックスさせましょう。

4. サポーターやインソールの活用

膝への負担を和らげるために、関節の動きをサポートするグッズの活用も効果的です。整形外科で自分に合ったものを選んでもらうと安心です。

5. 再生医療による治療

近年では、PRP(多血小板血漿)療法脂肪由来幹細胞を用いた再生医療など、軟骨の修復や炎症の抑制を目的とした新しい治療法も注目されています。早期の段階でこれらの治療を取り入れることで、手術を回避できるケースも増えてきています。

膝の違和感を放置しないで

「歳のせいだから仕方がない」と膝の痛みを我慢していませんか?変形性膝関節症は、早めに気づいて適切な対策を取れば、進行を抑えることができます。まずは自分の膝の状態を知り、専門医に相談してみることをおすすめします。

膝は日常生活のあらゆる動作に関わる大切な関節です。将来も元気に歩き続けるために、今できることから始めましょう。

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