肘に痛みを感じると、日常生活や趣味、スポーツにも支障が出て不安になるものです。ここでは、肘の痛みに関して多くの方が疑問に思うことに、整形外科専門医がやさしく回答します。ご自身の症状と照らし合わせながら参考になさってください。

肘の痛みの原因にはどんなものがありますか？

多くの方が気になる点です。肘の痛みの原因には、テニス肘（外側上顆炎）やゴルフ肘（内側上顆炎）、変形性肘関節症、関節リウマチ、神経の圧迫などがあります。診断が重要です。

テニスやゴルフをしていなくてもテニス肘・ゴルフ肘になりますか？

はい、スポーツ経験がなくても肘を使いすぎる動作が続けば発症します。重い物を持つ・パソコン作業・育児などの日常動作でも負担が蓄積することがあります。

肘が曲げにくい・伸ばしにくいときはどうすればいいですか？

多くの方が不安に感じる症状です。無理に動かさず、冷やす・安静にすることが基本です。数日で改善しない場合は、関節内の問題や神経の圧迫の可能性もあるため早めの受診が安心です。

肘の痛みに再生医療は有効ですか？

肘の痛みに対して、PRP治療や幹細胞治療などの再生医療が選択肢になることがあります。特に慢性的な腱の損傷や関節の変性がある場合に、自然治癒力を促す治療として有効です。

肘の痛みを放置するとどうなりますか？

痛みの原因によっては、関節の変形や可動域の制限、慢性化につながることがあります。早期に原因を突き止めて適切な対処を行うことが、悪化を防ぐうえで大切です。

湿布や痛み止めで様子を見ても大丈夫ですか？

軽い痛みであれば一時的に湿布などで様子を見るのも一つの方法ですが、繰り返したり長引いたりする場合は早めに医療機関で原因を調べることが大切です。自己判断は避けましょう。

整形外科ではどのような検査や治療をしますか？

問診・触診・X線・超音波・MRIなどを使って原因を特定します。治療は、保存療法（安静・リハビリ・注射）や再生医療、必要に応じて手術まで幅広く対応します。

肘の痛みにはさまざまな原因があり、症状や生活スタイルによって最適な治療法は異なります。不安なときは早めに整形外科を受診し、専門的なアドバイスを受けることをおすすめします。