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股関節 股関節の硬さが痛みに変わる?柔軟性を保つ方法

股関節の硬さが痛みに変わる?柔軟性を保つ方法

「最近、靴下を履くのがつらくなった」「長く座ったあとに立ち上がると股関節が固まった感じがする」――そんな声を患者さんからよく伺います。最初は「年齢のせいかな」と思っていた違和感が、だんだんと痛みに変わり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。股関節は体を支える大事な関節。柔軟性を失うと、歩行や姿勢に影響し、ひざや腰の痛みにつながることもあります。

股関節の硬さが引き起こす症状

股関節が硬くなると、次のような場面で困ることがあります。

  • 長く歩いた後に股関節がだるい
  • 座った姿勢から立ち上がるときに動きがぎこちない
  • 階段の昇り降りで股関節や太ももの付け根が痛む
  • 和式トイレや正座が難しい

こうした症状は、放っておくと「痛み」や「変形性股関節症」につながることもあります。

なぜ股関節は硬くなるのか?

股関節は骨盤と大腿骨(ももの骨)をつなぐ大きな関節で、ボールのような形をしています。この関節がスムーズに動くためには、周囲の筋肉(お尻や太ももの筋肉)が柔らかく伸び縮みすることが必要です。

しかし、年齢とともに筋肉や腱の柔軟性が低下し、関節周囲にこわばりが生じます。さらに運動不足や長時間の座位姿勢も、血流を悪くして硬さを助長します。その結果、関節の動きが制限され、余計な負担が痛みに変わっていきます。

柔軟性を保つための具体的な方法

1. ストレッチ

毎日の軽いストレッチはとても効果的です。

  • もも前のストレッチ:立ったまま足首を持ち、かかとをお尻に近づける
  • お尻のストレッチ:椅子に座って片足を反対の膝にかけ、上体を前に倒す
  • 股関節ひらきのストレッチ:あぐらの姿勢で両足の裏を合わせ、膝を軽く上下に動かす

無理に伸ばさず、呼吸を意識しながらじんわり行うのがポイントです。

こちらのコラムもご参照下さい。

2. 筋力トレーニング

柔軟性を保つには、支える筋肉も重要です。

  • スクワット(椅子を使った軽いもの)
  • 横向きで足を上げる運動(中殿筋を鍛える)
  • 軽いウォーキングや水中歩行

筋力と柔軟性がバランスよく保たれると、関節への負担が減ります。

3. 生活習慣の工夫

  • 長時間座りっぱなしを避け、1時間に一度は立ち上がる
  • 足を組むクセをやめる
  • 体重管理を心がけ、股関節への負担を減らす

これだけでも症状の予防につながります。

よくある質問と答え

Q1. 痛みがあるときは動かさない方がいいですか?
A. 強い痛みのときは安静も大切ですが、完全に動かさないとさらに硬くなります。痛みが和らいだら軽いストレッチを取り入れましょう。

Q2. 股関節が硬いと必ず手術が必要ですか?
A. いいえ。初期段階では運動療法や生活習慣の見直しで改善するケースが多くあります。

Q3. ストレッチは毎日やらないと効果がないですか?
A. 毎日が理想ですが、週に数回でも続けることが大切です。継続が効果を生みます。

Q4. 膝や腰の痛みにも関係しますか?
A. はい。股関節が硬いと体のバランスが崩れ、膝や腰に負担がかかります。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ:年齢のせいとあきらめないで

股関節の硬さは「年齢だから仕方ない」と思われがちですが、日々の工夫で改善や予防は可能です。柔軟性を保つことは痛みの軽減だけでなく、将来の健康寿命を延ばすことにもつながります。小さな習慣を積み重ねて、快適に歩ける毎日を目指しましょう。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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