コラム COLUMN
股関節 足を上げると痛い!股関節の痛み
股関節の痛みは日常生活に大きな支障をきたすことがあります。この記事では、股関節痛の原因、症状、そしてそれに対する対処法について、専門的な観点からわかりやすく解説していきます。
股関節痛の一般的な原因とは?
股関節は体の中でも大きな関節の一つで、多くの負担がかかる部位です。股関節に痛みがあるときは、以下のような原因が挙げられます。
- 変形性股関節症:加齢や過度の使用により、股関節の軟骨がすり減り、痛みや動きの制限が生じます。
- 股関節唇損傷:スポーツなどの活動中に過度の力が加わることで生じることがあります。
- 大腿骨近位部骨折:主に高齢者で見られ、転倒などが原因で起こります。
- 大腿骨頭壊死:血流障害が原因で骨が壊死し、痛みや動きの制限が生じます。
症状の具体的な表れ方
股関節痛の症状は多岐にわたりますが、以下のような症状が典型的です。
- 足の付け根の痛み
- 歩行時や足を上げる動作での痛み
- 長時間座った後の立ち上がり時に感じる痛み
- 夜間や休息時にも痛みがある
私が今まで経験した症例では、膝が痛いとい訴えで膝を調べましたが全く問題はなく、実は変形性股関節症だったというのが何回かあります。股関節の痛みが膝に響くのでしょうね。
診断と治療
股関節痛の診断には、X線検査、MRI、CTスキャンなどが用いられます。これにより、痛みの原因となる股関節の異常を特定します。治療方法としては、以下が考えられます。
- 薬物療法:痛みや炎症を和らげるために非ステロイド系抗炎症薬が処方されます。
- 物理療法:筋肉を強化し、関節の可動域を改善します。
- 手術:重度の場合は、人工股関節置換術などの手術が必要になることもあります。
日常生活での対処法
股関節痛の予防や軽減には、以下のような日常生活での工夫が有効です。
- 適度な運動:水中ウォーキングなど関節に優しい運動を心掛ける。
- 正しい姿勢を保つ:長時間の同一姿勢を避け、定期的にストレッチを行う。
- 適正体重の維持:股関節にかかる負担を軽減するために、体重管理を徹底する。
まとめ
股関節痛は、適切な治療と生活習慣の見直しによって、その症状を大きく改善することが可能です。日常生活における小さな気配りが、股関節の健康を守るためには非常に重要です。もし股関節に痛みを感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることをお勧めします。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
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