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年齢とともに膝が痛くなる理由とケアのポイント

年齢とともに膝が痛くなる理由とケアのポイント

「最近、立ち上がるときに膝が痛む」「階段の上り下りがつらい」といった声をよく聞くようになります。特に50代以降では、こうした膝の痛みに悩まされる方が増えてきます。なぜ年齢とともに膝は痛くなるのでしょうか?そして、痛みを予防し、和らげるにはどんなケアが必要なのでしょうか?本記事では、膝痛の原因と日常生活でできる対策について、整形外科専門医の立場からわかりやすく解説します。

加齢とともに進行する「変形性膝関節症」とは?

膝の痛みの原因として最も多いのが「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」です。これは、膝関節のクッションの役割をしている「軟骨」がすり減ることで起こる疾患で、日本では40歳以上の女性に多く、60歳以上では2人に1人がレントゲン上に何らかの変形を認めるともいわれています。

軟骨は血管がないため、一度すり減ると自然には再生しません。すり減った軟骨が関節の骨と骨を直接こすらせ、痛みや炎症を引き起こします。初期には歩き始めや階段での痛みが出ますが、進行すると安静時にも痛みを感じるようになります。

なぜ年齢とともに膝が痛くなるのか?

加齢による膝の痛みには、いくつかの理由があります。

1. 軟骨の老化とすり減り

年齢を重ねることで、関節軟骨の弾力性が低下し、摩耗が進みやすくなります。加えて、関節液の分泌量も減少し、関節の潤滑が悪くなります。

2. 筋力の低下

膝関節は太ももの筋肉(大腿四頭筋)に支えられています。加齢とともに筋力が低下すると、関節にかかる負担が増え、膝の痛みを助長します。

3. 体重の増加

体重が増えると、それに比例して膝への負荷も増します。平地を歩くときでも膝には体重の約3倍の負荷がかかるとされており、肥満は膝の健康を大きく左右します。

4. 姿勢や歩き方の変化

加齢により、姿勢が前傾になったり、歩幅が狭くなると、膝関節の負担が不均等になり、痛みの原因になります。

膝の痛みを防ぐ・和らげるためのケアポイント

年齢に伴う膝の痛みに対しては、日常のちょっとした工夫や習慣の改善が大きな効果をもたらします。

1. 適度な運動と筋力強化

膝の周りを支える筋肉を鍛えることは、関節の安定性を高め、痛みを防ぐカギとなります。スクワットや太もも上げ運動、椅子に座った状態での足上げなど、無理のない範囲で継続することが大切です。

2. 正しい歩き方と姿勢の見直し

膝への負担を減らすためには、姿勢を正し、足裏全体でバランスよく歩く意識が重要です。靴もクッション性のあるものを選ぶと良いでしょう。

3. 体重コントロール

膝の痛みを抱える方の多くに、肥満が関係しています。体重が5kg減るだけでも膝への負担は大きく軽減されるため、バランスのよい食事と適度な運動で体重管理を行いましょう。

4. 早めの医療相談

「年のせいだから」と放置してしまう方もいますが、早期に医師に相談することで、進行を防ぐことができます。ヒアルロン酸注射、リハビリ、装具、そして近年ではPRP療法や幹細胞治療などの再生医療も選択肢の一つです。

再生医療という新しい選択肢

従来の治療では症状の緩和が中心でしたが、近年注目されているのが再生医療です。自分の血液や脂肪から取り出した成分を用いて、傷んだ関節の回復を促す治療法で、手術をせずに痛みの改善を目指すことが可能です。

当院でも、変形性膝関節症の進行を抑え、膝の機能を取り戻すための再生医療を取り入れています。「まだ手術はしたくない」「できるだけ早く痛みを和らげたい」という方には、選択肢の一つとしてご相談いただいています。

まとめ

年齢とともに膝が痛くなるのは、軟骨のすり減りや筋力低下、体重増加など、さまざまな要因が関係しています。日々の運動や姿勢の見直し、適切なケアを続けることで、膝の健康を保つことが可能です。もし痛みが続くようであれば、早めに整形外科を受診し、ご自身に合った治療法を選ぶことをおすすめします。いつまでも元気に歩ける足腰を保つために、今日からできることを始めましょう。


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

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