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膝の違和感が続くときの受診タイミングと検査内容を専門医がわかりやすく解説

膝の違和感が続くときの受診タイミングと検査内容を専門医がわかりやすく解説

「痛みではないけれど、なんとなく膝が気になる…」「歩くときに引っかかるような感じがする」「最近、膝に違和感を覚える日が増えた」──そんなご相談はとても多く、実際に当院でもよく耳にします。

違和感の段階で受診すべきか迷う方は多いのですが、実はこの“違和感”こそ、膝のトラブルのサインであることも少なくありません。早めに原因をつかむことで、将来の痛みや変形を予防できるケースもあります。

この記事では、膝の違和感が続くときに「いつ受診すべきか」「どんな検査をするのか」を整形外科専門医の視点でわかりやすく解説します。

膝の違和感はどんなときに起こる?

膝の違和感といっても、患者さんが感じる内容はさまざまです。

  • 歩き始めにガクっとする
  • 階段の下りで不安定に感じる
  • 膝の中に何か挟まっているような違和感
  • 立ち上がるときに動きがスムーズでない
  • 重だるさや張りを感じる

痛みがないため放置しがちですが、初期の軟骨トラブルや半月板の小さな損傷、炎症の始まりであることも多く、注意が必要です。

膝の違和感の主な原因

① 軟骨のすり減りはじめ(変形性膝関節症の初期)

軟骨が少しずつ薄くなることで、動くたびに引っかかるような感じが出ることがあります。痛みはなくても、違和感だけ先に現れるケースは珍しくありません。

② 半月板の小さな損傷

半月板は衝撃を吸収するクッションの役割。その一部が傷つくと「挟まる感じ」「スムーズに動かない感覚」が出ることがあります。

③ 関節まわりの筋力低下

年齢とともに太もも前の筋肉(大腿四頭筋)が弱ると、膝がグラつきやすくなり違和感につながります。

④ 炎症の始まり(滑膜炎)

関節の内側で炎症が起こると、軽い腫れや重だるさが違和感として現れます。

⑤ 姿勢や歩き方のくずれ

猫背やO脚などの影響で膝に負担がかかり、スムーズに動かなくなることもあります。

どのタイミングで受診したらいい? 専門医が推奨する3つの目安

① 違和感が2週間以上続くとき

自然に治るケースもありますが、2週間以上続く場合は何らかの変化が起きている可能性があります。

② 階段や立ち上がり動作がしづらくなったとき

特に階段の「下り」での違和感は、軟骨や半月板の問題が隠れていることがあります。

③ 腫れ・熱感・引っかかりがあるとき

関節の炎症が進み始めているサインで、早めの診察が安全です。

受診するとどんな検査をするの?

膝の違和感の原因を調べるため、整形外科では次の検査を行います。

レントゲン(X線)検査

骨の並び、軟骨のすき間(関節の隙間)、変形の有無を確認します。初期の変化も見つけやすい検査です。

MRI検査

半月板・靭帯・軟骨の状態を詳しく確認できます。違和感の原因がわかることが多い検査です。

エコー検査(超音波)

炎症、腫れ、関節内の動きをリアルタイムで評価できます。短時間で負担が少ないのが特徴です。

触診・可動域評価

膝がどの方向で不安定なのか、どの動きで違和感が強いのかを丁寧に確認します。

膝の違和感への具体的な治療・対策

1. 保存療法(まず行う基本治療)

  • 消炎鎮痛薬の調整(必要に応じて)
  • ストレッチや姿勢指導
  • 太ももの筋力トレーニング
  • 装具・サポーターの使用

2. 生活習慣の改善

  • 長時間の座りっぱなしを避ける
  • 体重管理
  • 階段の下りを控えめに

3. 再生医療という選択肢

PRP療法や幹細胞治療は、「軟骨の初期変化」や「半月板の損傷」「炎症」などの改善を目的として行われます。痛みだけでなく違和感の段階で治療した方が、早期改善につながるケースもあります。

よくある質問(Q&A)

Q. 痛みがないのに受診してもいいですか?
A. もちろん問題ありません。違和感は初期のサインであることが多く、早く原因を知ることで悪化を防げます。

Q. 運動は続けて大丈夫でしょうか?
A. 強い違和感や不安定さがある動きは控えましょう。ウォーキングや軽いストレッチは多くの場合可能です。

Q. サポーターは効果がありますか?
A. 膝の不安定さがある場合は軽減に役立ちます。ただし根本改善には筋力強化が必要です。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ:違和感の段階で受診することが将来の予防につながる

膝の違和感は「まだ痛くないから大丈夫」と思われがちですが、初期の軟骨トラブルや炎症が始まっていることも珍しくありません。早めに原因を確認することで、将来の痛みや変形を予防し、長く健康な膝を保つことができます。

気になる状態が続くときは、どうぞ一度ご相談ください。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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