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FAQ 膝のMRIでよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

膝のMRI検査について、多くの方が不安や疑問を感じています。ここでは専門医が、わかりやすくよくある質問にお答えします。
この記事の内容
膝のMRIはどんなときに必要ですか?
膝に強い痛みや腫れがある場合、半月板や靭帯の損傷、軟骨の状態を詳しく調べるためにMRIが役立ちます。レントゲンでは写らない軟部組織も確認できるのが特徴です。
膝のMRI検査は痛いですか?
MRI検査は放射線を使わず、体に害はありません。痛みもなく、検査中は横になってじっとしているだけです。閉所が苦手な方は事前にスタッフへ相談してください。
膝のMRI検査にはどのくらい時間がかかりますか?
膝のMRI検査は通常20〜30分程度で終了します。撮影する部位や角度によって多少前後しますが、長時間の負担はありません。
膝のMRIで何がわかりますか?
半月板や靭帯の損傷、軟骨のすり減り、炎症の有無など、膝の内部構造を詳しく把握できます。診断や治療方針を決めるうえでとても有用です。
膝のMRIは保険が使えますか?
医師が必要と判断した場合、多くは健康保険が適用されます。自己負担は3割程度ですが、症状や施設によって異なるため事前に確認すると安心です。
膝のMRIとレントゲンはどう違うのですか?
レントゲンは骨の状態を見るのに優れていますが、半月板や靭帯などは映りません。MRIは軟部組織を詳しく調べられるため、より精密な診断が可能です。
膝のMRIを受けるときに注意することはありますか?
金属類(時計やアクセサリーなど)は外していただきます。心臓ペースメーカーや金属インプラントがある方は事前に必ず医師へ申告してください。
膝のMRIは、多くの方が気になる膝の状態をより正確に把握できる検査です。不安があれば遠慮なくご相談ください。
再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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