
コラム COLUMN
FAQ膝 膝の裏の痛みでよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

膝の裏の痛みについては多くの方が不安を抱えています。ここでは整形外科専門医の立場から、よくある質問にやさしく解説します。
この記事の内容
Q1. 膝の裏が痛むのはなぜですか?
A. 膝の裏の痛みは、変形性膝関節症、半月板損傷、ベーカー嚢腫(膝の裏に水がたまる状態)、筋肉や腱の炎症などが原因になります。正確な診断のために医師の診察が必要です。
Q2. 膝の裏の痛みは放置しても大丈夫ですか?
A. 軽度の疲労による一時的な痛みであれば自然に改善することもありますが、数日以上続く痛みや腫れがある場合は放置せずに整形外科を受診することをおすすめします。
Q3. 膝の裏が痛むときに考えられる病気は?
A. 代表的なものに変形性膝関節症、半月板損傷、ベーカー嚢腫、靭帯損傷などがあります。血管や神経の異常が関わる場合もあり、専門医の診察が重要です。
Q4. 膝の裏の痛みがあるときに自宅でできる対処法は?
A. 安静にし、腫れがある場合は冷却、軽いストレッチで筋肉をほぐすことが有効です。ただし強い痛みが続く場合は自宅での無理な運動は避け、医療機関を受診してください。
Q5. 膝の裏の痛みで受診するタイミングはいつですか?
A. 1週間以上痛みが続く場合、膝の裏にしこりや腫れがある場合、歩行に支障が出る場合は早めの受診をおすすめします。重大な疾患が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
Q6. 膝の裏の痛みは再生医療で改善できますか?
A. 原因によりますが、変形性膝関節症や半月板損傷などではPRP療法や幹細胞治療といった再生医療が有効な場合があります。従来の治療で改善が難しいケースにも新しい選択肢となります。
Q7. 膝の裏の痛みを予防する方法はありますか?
A. 太ももやふくらはぎの筋肉をバランスよく鍛えること、体重管理、無理のないストレッチや運動習慣が予防につながります。膝を冷やしすぎないことも大切です。
膝の裏の痛みは原因が多様であり、自己判断では難しいことが多い症状です。不安があれば早めに整形外科専門医に相談してください。
再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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