
コラム COLUMN
FAQその他 人工関節置換術でよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

人工関節置換術は、関節の痛みを改善するための有効な治療ですが、不安や疑問を感じる方も多いです。ここでは、整形外科専門医がメリット・デメリットも含めてわかりやすくお答えします。
この記事の内容
Q1. 人工関節置換術とはどんな手術ですか?
A. 痛んだ関節を人工の関節に置き換える手術で、主に膝や股関節が対象です。痛みの軽減と日常動作の改善を目的としますが、人工物であるため劣化や再手術の可能性もあります。
Q2. どんな症状があると人工関節が必要になりますか?
A. 強い関節の痛みや変形があり、日常生活に支障がある場合に検討します。保存療法で効果がない場合や、関節の変形が進んでいる場合に有効です。
Q3. 手術のメリットとデメリットは何ですか?
A. メリットは痛みの軽減による日常生活の改善で、QOL(生活の質)が向上します。デメリットは、人工関節の寿命があること、感染や血栓といった合併症のリスク、そして激しいスポーツが難しくなる点です。
Q4. 手術は何時間かかり、入院はどのくらいですか?
A. 手術は約1〜2時間、入院期間は約1か月程度です。術後は合併症を防ぐために早期リハビリが行われ、歩行や階段昇降の訓練を受けます。
Q5. 人工関節はどのくらいの期間使えますか?
A. 通常約15年程度もちますが、年齢や使用状況によってはそれより早く再手術が必要になることもあります。特に若く活動的な方は注意が必要です。
Q6. 高齢でも手術を受けられますか?リスクはありますか?
A. 体力があれば高齢でも可能ですが、心臓・肺などに持病がある場合は慎重な判断が必要です。手術リスクや麻酔の影響も含め、医師との十分な相談が大切です。
Q7. 手術後にできないことはありますか?
A. 正座や和式トイレの使用、激しいスポーツなどは制限されます。また、転倒や過度の負荷は人工関節に悪影響を与えるため、注意が必要です。
人工関節置換術は、痛みを軽減し生活を快適にする有力な選択肢ですが、メリットとデメリットを理解したうえで、信頼できる医師と相談しながら進めていくことが大切です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


各種ご相談やご予約はこちら
- ひざの痛みに関する相談
- セカンドオピニオンの相談
- 再生医療に関する相談
- MRI検査のご予約