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再生医療 関節の再生医療とは?幹細胞治療やPRPの基礎知識を専門医が解説

関節の再生医療とは?幹細胞治療やPRPの基礎知識を専門医が解説

年齢を重ねるにつれて、「膝が痛くて階段の上り下りがつらい」「正座ができなくなった」「肩や股関節の動きが悪くなってきた」といった声をよく耳にします。多くの方が「年だから仕方ない」とあきらめがちですが、実は関節の痛みや不調には、適切な対処法や新しい選択肢があることをご存知でしょうか。

この記事では、関節の再生医療の基礎知識を中心に、整形外科専門医の立場からわかりやすく解説していきます。

なぜ関節が痛くなるのか?よくある症状と困りごと

「最近、膝がこわばる」「朝起きたときに関節が痛む」「しゃがんだり立ち上がったりする動作がつらい」

こうした症状は、変形性関節症や筋力低下、関節まわりの炎症などが原因で起こります。特に膝関節や股関節、肩関節は負担がかかりやすいため、50代以降で症状が現れやすくなります。

これらの症状は、日常生活の中で徐々に進行するため、「なんとなく調子が悪いな」と思っていたら、いつのまにか歩行や動作に支障が出ていた…という方も少なくありません。

関節の痛みの原因とは?

関節の痛みは、関節内の軟骨がすり減ったり、滑膜(かつまく:関節を包む膜)に炎症が起きたりすることで生じます。

加齢や過度な運動によって軟骨が傷ついたり、関節のクッション機能が低下したりすると、関節にかかる負担が大きくなり、痛みが出やすくなります。また、筋肉の衰えや姿勢の乱れ、過体重も影響します。

関節の再生医療とは?幹細胞治療やPRPの基礎

最近では、「関節の再生医療」という新しい治療法も注目されています。

再生医療とは、私たちの体に本来備わっている「自己修復力」を利用して、傷んだ組織を回復させようとする医療です。代表的なものに、以下の2つがあります。

幹細胞治療(Stem Cell Therapy)

幹細胞とは、さまざまな細胞に分化できる能力を持つ細胞のことです。関節治療では、主に脂肪組織から採取した幹細胞を用い、損傷した軟骨や周囲組織の修復を促します。

患者自身の細胞を使うため拒絶反応が少なく、安全性の面でも注目されています。

PRP療法(多血小板血漿療法)

PRPは、患者の血液から抽出した「血小板が豊富な血漿(けっしょう)」を患部に注射する治療法です。血小板が持つ成長因子が、炎症を抑えたり、組織の修復をサポートしたりすると考えられています。

保存療法(湿布・薬・リハビリ)だけでは改善しにくい場合の新たな選択肢として、PRPや幹細胞治療は注目されています。

具体的な治療法とセルフケアのポイント

関節の痛みを和らげるには、以下のような方法があります。

保存療法

・消炎鎮痛剤の使用
・温熱療法(ホットパックなど)
・関節注射(ヒアルロン酸など)

リハビリ・運動療法

・膝周囲の筋肉強化(大腿四頭筋など)
・ストレッチによる柔軟性の向上
・無理のないウォーキングや水中運動

生活習慣の見直し

・体重管理
・正しい姿勢
・冷えの対策

これらを組み合わせることで、関節への負担を減らし、進行を抑えることが可能です。

よくある誤解・疑問にお答えします

Q.「痛みがあるときは動かさない方がいいですか?」

A. 安静にしすぎると筋力が落ち、かえって症状が悪化することがあります。医師の指導のもと、無理のない範囲で動かすことが大切です。

Q.「年齢のせいだから治らないですよね?」

A. 年齢はひとつの要因ですが、「もう治らない」と決めつけるのは早すぎます。適切な治療やケアで症状が改善するケースは多くあります。

Q.「手術以外の方法はありますか?」

A. はい。保存療法や再生医療など、手術を避ける選択肢もあります。一度、医師に相談してみましょう。

まとめ|関節の健康は守れる時代に

関節の痛みは、生活の質を大きく左右するものです。しかし、早めに対策をとれば、症状の進行を抑えたり、改善することも十分可能です。

「年だから仕方ない」とあきらめる前に、正しい情報と選択肢を知ることが大切です。当院でも、患者様お一人おひとりの状態に合わせた丁寧な診療を行っています。ご自身の体を大切にしながら、よりよい未来を一緒に考えていきましょう。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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