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FAQ腰 腰の再生医療(幹細胞点滴)でよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

腰痛でお悩みの方にとって、「手術をせずに治したい」というのは切実な願いです。近年、脂肪由来幹細胞を用いた点滴治療が、慢性腰痛や脊髄損傷などに対し注目を集めています。ここでは、多くの方が関心を寄せる「幹細胞点滴による腰の再生医療」について、専門医がやさしく解説します。
この記事の内容
腰の幹細胞点滴治療とはどのようなものですか?
多くの方が気になる点です。腰の幹細胞点滴治療とは、患者様ご自身の脂肪から採取・培養した幹細胞(約1億個)を点滴で全身に投与し、損傷部位の修復を促す再生医療です。
幹細胞は腰のどこに作用するのですか?
点滴投与された幹細胞は、血流に乗って全身を巡り、炎症や組織損傷がある部位に集まりやすい性質があります。腰椎椎間板や関節、神経周囲などに作用して修復を促します。
どのような腰の症状に効果がありますか?
慢性腰痛、椎間板の変性、脊柱管狭窄症、脊髄損傷後の神経症状などに対して効果が報告されています。手術が適応でない方や改善が見られない方の新たな選択肢として注目されています。
幹細胞点滴は脊髄損傷にも効果がありますか?
はい。幹細胞の抗炎症作用や神経再生の促進効果により、脊髄損傷に対しても国内外で著明な改善例が報告されています。再生医療の中でも注目されている治療分野です。
治療の流れと期間はどのようになりますか?
まず脂肪を少量採取し、専用施設で幹細胞を約6週間かけて培養します。その後、1億個の幹細胞を点滴投与します。入院は不要です。
副作用やリスクはありますか?
自己の細胞を使用するため拒絶反応や重篤な副作用は極めてまれです。点滴後の一時的な発熱や倦怠感が報告されることがありますが、多くは軽度で自然に改善します。
費用はどのくらいかかりますか?
自由診療のため保険は適用されませんが、幹細胞点滴治療は1回あたり200万円前後が目安です。費用には脂肪採取、細胞培養、点滴投与、検査などが含まれます。
幹細胞点滴治療は、これまで難しかった腰の痛みや脊髄の損傷にも、新たな光をもたらす可能性のある再生医療です。関心のある方は、まず専門医に相談してみましょう。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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