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COLUMN

スポーツ外傷再生医療 スポーツ選手に増えている再生医療の最新動向とは

スポーツ選手に増えている再生医療の最新動向とは

「有名アスリートがPRP治療を受けた」「幹細胞治療で早期復帰した」――そんなニュースを耳にしたことはありませんか?
最近ではプロスポーツ選手だけでなく、一般の方でも“再生医療”という言葉をよく目にするようになりました。
一体、再生医療はどのようにスポーツ現場で広まり、どんな効果が期待できるのでしょうか。

スポーツによるケガと長引く痛み

スポーツを続けていると、関節や腱に繰り返し負担がかかります。特に多いのは「膝」「肩」「肘」といった関節の痛みです。
たとえば、テニスや野球では肘への負担、ゴルフや水泳では肩の炎症、ランニングでは膝の軟骨や半月板へのダメージが知られています。

従来は「安静にして様子を見る」か「手術で修復する」しか選択肢がありませんでした。
しかし、安静では回復が遅く、手術では復帰までに時間がかかるため、現役のスポーツ選手にとっては大きな課題でした。

再生医療が注目される理由

そこで注目されているのが、自分の血液や細胞を使って“からだの回復力”を引き出す再生医療です。
PRP(多血小板血漿)療法幹細胞治療は、損傷した組織の修復を促す効果があり、アスリートの早期復帰を助ける治療法として広まっています。

PRP療法は、採血した血液を遠心分離して濃縮し、炎症を抑え、修復を促す成分を患部に注射する方法。
一方、幹細胞治療は、脂肪などから採取した幹細胞を培養して関節内に注入し、軟骨や半月板の再生を期待する治療です。

どちらも自分の細胞を利用するため拒絶反応がなく、手術に比べて身体への負担が少ないことが特徴です。

実際に広がるスポーツ現場での応用

プロ野球選手やサッカー選手、さらには陸上・ゴルフなど、さまざまな分野の選手が再生医療を取り入れています。
関節の痛みや炎症を繰り返すと、従来の治療では再発しやすくなりますが、再生医療では「回復」と「再発予防」の両方を目指せる点が評価されています。

例えば、ひざの軟骨損傷を抱えた選手がPRP治療で炎症を抑え、幹細胞治療で組織の修復を図ることで、競技復帰までの期間を短縮するケースもあります。
近年では、一般のスポーツ愛好家や趣味のゴルファー・ランナーでも同様の治療を選択する方が増えています。

一般の方にも広がる再生医療のメリット

「アスリートだけの治療」と思われがちですが、実は再生医療は一般の方にも効果が期待できます。
例えば、膝の変形性関節症による痛み、長年のスポーツで生じた半月板損傷、肩の腱板損傷などにも応用されています。

手術を避けたい、入院せずに治療を受けたい、日常生活を続けながら回復したいという方にとって、有力な選択肢となりつつあります。
また、痛みが強くなる前の「早期介入」としても注目されており、進行を抑える目的で取り入れるケースも増えています。

再生医療は魔法の治療ではない

ただし、再生医療は万能ではありません。
関節の変形や損傷が進行しすぎた場合、十分な効果が得られないこともあります。
また、どのような再生医療を行うか、どの程度の効果が期待できるかは、症状や体質によって異なります。

大切なのは、「どの治療が自分に合うか」を専門医と相談しながら決めることです。
信頼できる医療機関で、適応や安全性を十分に説明してもらうことが第一歩になります。

よくある質問

Q1. スポーツをしていない人にも再生医療は必要ですか?
A. はい。スポーツをしていなくても、加齢や日常動作の繰り返しで関節や腱に負担がかかります。痛みやこわばりがある場合は、早めに相談するのがおすすめです。

Q2. 治療は痛いですか?
A. 多くの場合、注射による軽い痛み程度で、日帰りで受けられます。翌日から通常の生活を送れるケースがほとんどです。

Q3. 効果はどのくらいで実感できますか?
A. PRP療法では1〜2か月、幹細胞治療では3〜6か月ほどで改善を感じる方が多いです。状態によって個人差があります。

まとめ:再生医療は「現役を支える医療」から「生活を支える医療」へ

かつてはトップアスリートだけの治療法だった再生医療も、今では一般の方の関節治療にも広く使われるようになりました。
「年齢のせい」と諦めず、痛みを我慢せずに、自分のからだの力を活かして治す時代です。
関節の痛みや動きに不安を感じたら、早めに専門医へ相談し、あなたに合った最適な方法を見つけていきましょう。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

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