椎間板ヘルニアは腰や脚の痛み、しびれの原因として多くの方が悩まれる疾患です。ここでは、患者さんからよく寄せられる質問に対して、整形外科専門医がやさしくお答えします。

Q1. 椎間板ヘルニアとは、どんな病気ですか？

A.
背骨の間にあるクッションのような「椎間板」が飛び出して、神経を圧迫する状態です。腰や脚の痛み、しびれが生じることが多く、中高年から若年層まで幅広く見られます。

Q2. どんな症状が出たら椎間板ヘルニアを疑うべきですか？

A.
腰の痛みに加え、片側の脚にしびれや痛みがある場合は、椎間板ヘルニアの可能性があります。足の感覚低下や力が入りにくくなることもあります。

Q3. ヘルニアは自然に治ることもあるのでしょうか？

A.
多くの方は保存療法（薬やリハビリなど）で症状が改善し、ヘルニアが自然に縮小することもあります。ただし、重度の神経症状がある場合は手術が必要になることもあります。

Q4. どんな治療法がありますか？

A.
薬物療法、リハビリ、神経ブロック注射などの保存療法が中心です。改善しない場合や、日常生活に支障が出る場合は、内視鏡手術などの選択肢もあります。

Q5. 再生医療で椎間板ヘルニアは治せますか？

A.
現在、再生医療は変性した椎間板の修復や炎症抑制を目的として研究・実施されています。すべての症例に適応できるわけではありませんが、新たな選択肢として注目されています。

Q6. ヘルニアがあると運動はしてはいけないですか？

A.
痛みが強い時期は安静が必要ですが、症状が落ち着けば、医師の指導のもとでストレッチや体幹トレーニングを行うことで再発予防につながります。自己判断せず相談しましょう。

Q7. 手術をした場合、再発することはありますか？

A.
再発のリスクはありますが、術後の生活習慣（姿勢・体重管理・運動）を見直すことで予防可能です。再発率は5〜10％程度とされ、術式や体質にもよります。

椎間板ヘルニアは、正しい知識と治療によって多くの方が改善可能です。不安があれば、整形外科専門医にご相談ください。