関節に対する幹細胞治療は、特に関節を構成する軟骨の修復や再生を目指す治療法です。関節は骨と骨をつなぎ、私たちがスムーズに動くことを助ける部分ですが、加齢や運動による負担、関節炎などによって傷つくことがあります。特に軟骨は自然に修復することはない組織で、一度傷つくと痛みや動きの不自由さを引き起こします。

幹細胞はどんな働きをしてくれるの？

幹細胞治療では、体の他の部位、例えば脂肪などから取り出した幹細胞を、損傷した関節に注入します。幹細胞は「万能細胞」とも呼ばれ、様々な種類の細胞に変化する能力を持っているといわれています。関節治療の場合、これらの細胞は軟骨細胞に変わることや、傷んだ軟骨細胞の修復を期待されています。損傷した軟骨を修復、再生することで、関節の機能を回復させ、痛みを軽減することがこの治療の目的となります。

幹細胞治療は万能な治療なの？

この治療法はまだ新しく、特に効果についてはさらなる研究が必要です。効果には個人差があり、すべての患者に対して同じような結果が得られるわけではありません。痛みが改善して以前のような行動ができる患者様もいれば、思ったより改善を感じられなった患者様もいます。

幹細胞治療の今後

それにもかかわらず、幹細胞治療は関節痛や関節症の治療に大きな希望をもたらしており、将来的には多くの人々の生活の質を改善する可能性があります。現在、多くの科学者や医師がこの分野で研究を進められており、新たな発見や治療法の開発に期待が寄せられています。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西１８丁目駅徒歩２分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長　川上公誠