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椎間板ヘルニアでやってはいけないことは?

椎間板ヘルニアでやってはいけないことは?

椎間板ヘルニアとは?

椎間板ヘルニアは、背骨の椎骨と椎骨の間にあるクッションの役割を果たす軟骨「椎間板」が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。頚椎(首)、胸椎(胸)、腰椎(腰)に発生し、その中でも腰椎椎間板ヘルニアが最も多く見られます。年齢や遺伝、姿勢や動作が原因となり、誰にでも発症する可能性があります。

椎間板ヘルニアの症状

頚椎椎間板ヘルニア

  • 首から肩甲骨にかけての痛みやこり
  • 手足や指のしびれ、感覚障害
  • 上肢の筋力低下や可動域の制限
  • 細かい作業が困難
  • 歩きづらさ

腰椎椎間板ヘルニア

  • 臀部から大腿、下肢にかけての痛み(坐骨神経痛)
  • 下肢のしびれ
  • 腰痛や臀部の痛み
  • 下肢の筋力低下や足指やつま先に力が入らない
  • 尿意が分からない、肛門の感覚低下、失禁

椎間板ヘルニアでやってはいけないこと

頚椎椎間板ヘルニアの場合

身体を酷使する運動・無酸素運動
無酸素運動は背骨に大きな負担がかかり、症状が悪化する可能性があります。有酸素運動を選びましょう。

コンタクトスポーツ・格闘技
ラグビーやアメフトなどのスポーツは、強い接触が背骨にダメージを与え、症状が悪化する可能性が高いため避けるべきです。

●猫背・正しくない座り方
猫背や浅く座る姿勢は、頚椎に慢性的に負担をかけます。常に正しい姿勢を心がけましょう。

●転倒
転倒は症状を一気に悪化させる危険があります。適切なシューズの選択や無理な運動を避けることが重要です。

●ショルダーバッグの使用
ショルダーバッグは肩に負担がかかるため、リュックサックを使用する方が良いです。

腰椎椎間板ヘルニアの場合

身体を酷使する運動・無酸素運動、コンタクトスポーツ・格闘技
頚椎椎間板ヘルニアと同様、腰椎にダメージを与える可能性がある運動は控えましょう。

過度・長期の安静
安静は筋力・柔軟性の低下を招き、症状を悪化させることがあります。痛みのない範囲で運動を行うことが大切です。

正しくない姿勢で物を持つ・重い物を持つ
立ったまま前かがみで物を持つ行為は腰椎に大きな負担をかけます。物を持つ際には腰を落としてから手を伸ばすようにしましょう。

長時間の座り姿勢
長時間同じ姿勢で座っていると腰に負担がかかります。1時間おきに立ち上がって体勢を変えるようにしましょう。

うつ伏せで寝ること
うつ伏せで寝ると、長時間同じ姿勢を続けることになり、血行不良や首の痛みを引き起こす可能性があります。

喫煙
喫煙は椎間板の栄養不足を引き起こし、ヘルニアを悪化させるリスクがあります。禁煙を心がけましょう。

椎間板ヘルニアの予防とケア

椎間板ヘルニアを予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。

●正しい姿勢を保つ
座る時も立つ時も、背筋を伸ばし、体重を均等に分散させることが大切です。

適度な運動を続ける
ウォーキング、水泳、自転車などの有酸素運動は、椎間板ヘルニアの予防に効果的です。

重い物を持つ時の注意
重い物を持つ際には、膝を曲げてしゃがみ、腰に負担をかけないようにしましょう。

バランスの良い食事を心がける
栄養バランスの取れた食事を摂り、体重を適正に保つことが大切です。

禁煙
喫煙は椎間板の栄養不足を引き起こし、ヘルニアのリスクを高めるため、禁煙を心がけましょう。

ストレッチを取り入れる
日常生活にストレッチを取り入れることで、筋力・柔軟性を向上させ、ヘルニアの予防につながります。

まとめ

椎間板ヘルニアは、適切なケアと生活習慣の見直しによって予防・改善することができます。日常生活で注意すべき点を守りながら、健康的な生活を送りましょう。もし症状が悪化した場合や不安がある場合は、専門医に相談することをお勧めします。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

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