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その他 骨粗鬆症と診断されたら注意するべきこと

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の密度が低下し、もろくなる病気です。特に高齢の方や閉経後の女性に多くみられ、転倒すると骨折しやすくなるため、日常生活での注意が必要です。骨折を防ぎ、健康な生活を維持するために、骨粗鬆症と診断された後に気をつけるべきことを解説します。
1. 骨粗鬆症とは?
骨粗鬆症とは、骨の密度が低下し、スカスカの状態になる病気です。骨がもろくなることで、ちょっとした転倒や軽い衝撃でも骨折しやすくなります。特に影響を受けやすいのは、背骨(脊椎)、手首、大腿骨(足の付け根)などです。
1-1. 骨粗鬆症の主な原因
- 加齢による骨量の減少
- 閉経による女性ホルモンの減少
- カルシウムやビタミンD不足
- 運動不足
- 喫煙や過度の飲酒
- ステロイド薬の長期使用
2. 骨粗鬆症と診断されたらすぐにするべきこと
骨粗鬆症と診断されたら、骨折を防ぐために生活習慣を見直すことが大切です。
2-1. 食事の改善
骨を強くするために、以下の栄養素を意識して摂りましょう。
- カルシウム(牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、大豆製品、緑黄色野菜)
- ビタミンD(鮭、いわし、きのこ類、日光浴で体内合成)
- ビタミンK(納豆、ほうれん草、ブロッコリー)
- タンパク質(肉、魚、卵、大豆製品)
特に、カルシウムは骨の材料となり、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。バランスの取れた食事を心がけましょう。
2-2. 運動を取り入れる
骨密度の維持や筋力強化のために、適度な運動を取り入れることが大切です。
- ウォーキング(毎日30分程度)
- 筋力トレーニング(スクワットや軽いダンベル運動)
- バランス運動(片足立ち、ヨガ、太極拳)
ただし、激しい運動や転倒のリスクがあるスポーツ(激しいジャンプやコンタクトスポーツ)は避けましょう。
2-3. 転倒を防ぐための環境づくり
骨粗鬆症の人にとって、転倒は骨折の大きなリスクになります。日常生活の中で、以下の点に注意しましょう。
- 室内の段差をなくす、滑りやすいマットを敷かない
- 明るい照明を使用し、夜間の移動は注意する
- 手すりをつける(階段や浴室)
- 滑りにくい靴を履く
- 外出時は杖や歩行補助具を活用する
3. 骨折を防ぐために気をつけること
骨粗鬆症の人が骨折しやすい部位は、脊椎(背骨)・大腿骨(足の付け根)・手首です。これらを守るための対策を紹介します。
3-1. 正しい姿勢を意識する
骨折しやすい背骨を守るために、日常生活で猫背や前かがみにならないように意識しましょう。荷物を持つときは、膝を曲げてしゃがみ、腰に負担をかけないようにすることが大切です。
3-2. 急な動作を避ける
急に立ち上がる、急に振り向くといった動作は、転倒の原因になります。ゆっくりとした動作を心がけ、めまいを感じたらすぐに座るなど、安全を確保しましょう。
3-3. 重いものを持たない
重い荷物を持つと、背骨に負担がかかり、圧迫骨折の原因になります。特に高齢者の方は、重いものを持ち上げる動作は避け、必要な場合は誰かに頼むことが大切です。
4. 骨粗鬆症の治療を継続する
骨粗鬆症の治療は、長期間にわたることが多いため、医師の指示に従い、適切な治療を継続しましょう。
4-1. 薬の服用を守る
骨粗鬆症の治療では、以下のような薬が処方されることがあります。
- ビスホスホネート製剤(骨を壊す細胞の働きを抑える)
- カルシウム・ビタミンD製剤(骨の形成を助ける)
- 女性ホルモン補充療法(閉経後の女性に有効)
薬は指示された通りに服用し、自己判断でやめないようにしましょう。
4-2. 定期的な検診を受ける
骨密度の測定を定期的に行い、骨の状態をチェックすることが重要です。また、治療の効果を確認しながら、必要に応じて治療内容を調整することができます。
5. 骨粗鬆症との付き合い方
骨粗鬆症は完治する病気ではありませんが、適切な生活習慣と治療を続けることで、骨折を防ぎながら健康な生活を送ることができます。
5-1. ストレスをためない
ストレスがたまると、食生活の乱れや運動不足につながることがあります。趣味を楽しんだり、リラックスする時間を確保しましょう。
5-2. 家族や周囲のサポートを受ける
一人で抱え込まず、家族や友人に協力をお願いしましょう。家の環境整備や買い物のサポートを受けることで、安全に過ごすことができます。
まとめ
骨粗鬆症と診断されたら、転倒を防ぎながら生活することが大切です。食事や運動に気をつけ、定期的に検診を受けながら、適切な治療を継続しましょう。無理のない範囲で骨の健康を意識し、長く元気に過ごせるようにしましょう。


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