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その他 ふくらはぎがだるくなる原因は?
ふくらはぎがだるくなる経験は、多くの人が一度は感じたことがあるでしょう。特に運動後や長時間の立ち仕事の後に感じることが多いですが、心当たりがないのにだるさを感じることもあります。本記事では、ふくらはぎがだるくなる原因や対策について、わかりやすく解説します。
ふくらはぎの役割
ふくらはぎは、心臓から遠い位置にあり、血液を心臓に戻すためのポンプの役割を果たしています。立ち仕事や長時間座ったままでいると、このポンプ機能がうまく働かなくなり、血流が滞りやすくなります。その結果、だるさや重さを感じることがあるのです。
ふくらはぎがだるくなる主な原因
筋肉の疲労
長時間の運動や慣れない運動をすると、筋肉が疲労して硬くなります。筋肉が収縮し続けると、筋線維が炎症を起こして痛みが生じることがあります。また、筋肉が収縮した状態が続くと、血行が悪くなり、老廃物がたまりやすくなります。
血行不良
長時間の立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢を続けると、筋肉ポンプがうまく働かず、静脈の血流が滞ることがあります。これにより、ふくらはぎにだるさや重さを感じることが多くなります。
体の冷え
特に女性に多いのが「体の冷え」です。男性に比べて筋肉量が少ないため、体が冷えやすく、そのためふくらはぎにだるさや重さを感じやすくなります。
血液循環の乱れ
ふくらはぎの血液循環が悪くなると、老廃物が蓄積しやすくなります。これがだるさの原因となることがあります。特に夕方から夜にかけて足がだるくなる場合は、血流の滞りが原因であることが多いです。
気象の変化
気圧や気温、湿度の変化により、自律神経が乱れることがあります。これにより、ふくらはぎの筋肉ポンプがうまく働かず、だるさや重さを感じることがあります。
ふくらはぎのだるさを解消する方法
マッサージ・ストレッチ
ふくらはぎのだるさを感じたら、マッサージやストレッチが効果的です。特にお風呂上がりに行うと、筋肉が温まっているため、効果が高まります。
- マッサージ:ふくらはぎを軽く揉みほぐすことで、血流が良くなり、だるさが軽減します。
- ストレッチ:アキレス腱を伸ばすストレッチや、屈伸運動が効果的です。
弾性ストッキングの使用
弾性ストッキングを使用することで、足の血行が良くなり、だるさを軽減できます。特に長時間立ち仕事をする人や、デスクワークの人におすすめです。
適度な運動
定期的に運動をすることで、ふくらはぎの筋肉が鍛えられ、血流が良くなります。アキレス腱を伸ばす運動や、軽いジョギングなどが効果的です。
水分補給
水分不足は血液がドロドロになり、血行不良を引き起こす原因となります。こまめに水分を摂ることで、血行を良くし、だるさを防ぐことができます。
冷え対策
体を冷やさないようにすることも重要です。夏場は冷房の温度を調整し、冬場は靴下やひざ掛けなどを使用して体を温めましょう。
ふくらはぎのだるさが続く場合
ふくらはぎのだるさが続く場合や、痛みが強い場合は、医療機関を受診することをおすすめします。以下のような病気が原因である可能性もあります。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤は、静脈の弁がうまく働かなくなり、血液が逆流して血管が膨らむ病気です。女性に多く、特に長時間の立ち仕事をする人に多く見られます。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症は、足の動脈が硬化して血管が細くなり、血液の流れが悪くなる病気です。特に糖尿病や高血圧の人に多く見られます。
深部静脈血栓症
深部静脈血栓症は、血管内に血栓ができて血流が阻害される病気です。ふくらはぎの痛みや腫れ、熱感などの症状が現れます。
坐骨神経痛
坐骨神経痛は、腰椎疾患が原因でふくらはぎや足先に痛みやしびれが現れる病気です。特に長時間同じ姿勢でいると悪化することがあります。
まとめ
ふくらはぎがだるくなる原因は、筋肉の疲労や血行不良、体の冷えなどさまざまです。適度な運動やストレッチ、弾性ストッキングの使用などで予防・改善することができます。しかし、症状が続く場合や痛みが強い場合は、医療機関を受診することをおすすめします。健康なふくらはぎを保ち、快適な日常生活を送りましょう。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
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