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膝 ラウンド後にひざが腫れる・痛むのは要注意!考えられる疾患と対処法

ゴルフのラウンド後、「なんとなくひざが腫れている」「階段を下りるときにズキッと痛む」といった症状を感じたことはありませんか?
特に中高年ゴルファーにとって、ひざへの違和感は見過ごせないサインです。
本記事では、ラウンド後のひざの腫れや痛みの原因となりうる疾患と、その対処法についてわかりやすく解説します。
ゴルフはひざに意外と負担がかかる
ゴルフは一見、激しいスポーツではないように思えますが、ラウンドでは長時間歩くことに加え、スイング動作でひざにねじれや衝撃が加わります。特に下り坂やバンカーの出入りなど、ひざ関節に微妙なストレスが積み重なりやすいのです。
ラウンド後の「ひざの腫れや痛み」の主な原因
以下のような疾患が関係している可能性があります。
変形性ひざ関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)
中高年に多い疾患で、関節の軟骨がすり減ることにより痛みや腫れが出ます。ラウンド後に強く痛むのは、関節内に炎症が起きている証拠です。ひざの内側に痛みが出やすく、進行すると歩行困難になることもあります。
半月板損傷(はんげつばんそんしょう)
ひざのクッションの役割を果たす半月板が、スイングや体重移動で傷つくことがあります。初期には軽い違和感のみでも、放置すると「引っかかる感じ」や「曲げ伸ばしの制限」が出てくる場合があります。
関節内に水がたまる(関節水腫)
炎症によって関節内に水がたまると、腫れや違和感、重だるさを感じます。繰り返し水がたまる場合は、関節に慢性的な負担がかかっているサインです。
靭帯損傷(じんたいそんしょう)
膝の安定性を保つ靭帯が、スイングのねじれや踏ん張り動作で損傷することも。軽度の損傷でも不安定感や腫れを引き起こします。
放置するとどうなる?
「そのうち治るだろう」と我慢を続けると、関節の変性が進行し、ひざの軟骨がすり減ってしまいます。結果として、手術を検討しなければならないケースにもつながります。
特に40代以降のゴルファーで、毎回のラウンド後に腫れや痛みが出る場合は要注意です。
自分でできる対処法と予防法
- ラウンド後のアイシング
帰宅後すぐに15〜20分ほどひざを冷やすことで炎症を抑えます。 - 安静とサポーターの活用
ラウンド翌日は極力ひざを休ませ、必要に応じてサポーターを使用しましょう。 - 体重管理と下肢筋力の強化
ひざの負担を減らすために、適正体重の維持と大腿四頭筋のトレーニングが効果的です。 - ひざへの負担が少ないフォームの見直し
インストラクターと相談し、ひざにやさしいスイングを心がけることも重要です。
医療機関での対応
もし症状が繰り返し現れる場合や、腫れがひかない場合は整形外科を受診してください。
レントゲンやMRIでひざの状態を評価し、必要に応じてヒアルロン酸注射やリハビリ、再生医療といった選択肢を検討します。
当院での再生医療という選択肢
札幌ひざのセルクリニックでは、ひざの軟骨損傷や関節の炎症に対して、「幹細胞治療」や「PRP療法」といった再生医療を行っています。これにより、手術を回避しつつ、ひざの機能改善を目指すことができます。
まとめ
ゴルフ後のひざの痛みや腫れは、「年齢のせい」と軽く考えず、早めの対処が肝心です。
大切なのは、症状を我慢せず、適切なケアや医療機関での診断を受けること。
ひざを守ることが、これからも長くゴルフを楽しむための第一歩となります。


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