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肩が上がらないときによくある7つの質問に専門医がやさしく回答

肩が上がらないと感じると、日常生活に大きな不便を感じる方が多くいらっしゃいます。ここでは、多くの方が気になる疑問について、整形外科専門医がやさしく解説します。
この記事の内容
肩が上がらないのは四十肩・五十肩だけですか?
いいえ、腱板損傷や変形性肩関節症、神経障害なども原因になります。四十肩・五十肩は代表的ですが、他の病気との区別が大切です。
肩が上がらないときは自然に治りますか?
四十肩・五十肩は時間とともに改善することもありますが、腱板損傷や関節の変形は自然に治りません。症状が長引く場合は早めの受診がおすすめです。
肩が上がらないときはどんな検査をしますか?
まずは問診と診察で動きを確認します。必要に応じてレントゲンで骨の状態を、エコーやMRIで腱や軟部組織の損傷を確認します。
肩が上がらないときの治療法は何がありますか?
保存療法(薬、リハビリ、注射)が基本です。改善しない場合や腱板損傷が重度な場合は手術や再生医療も選択肢となります。
肩が上がらないときにストレッチをしても良いですか?
痛みが強いときの無理なストレッチは逆効果です。炎症が落ち着いてきたら、専門家の指導のもとでやさしい運動を取り入れると効果的です。
肩が上がらないときはどの診療科に行けばいいですか?
整形外科が適切です。肩専門のクリニックや関節に詳しい医師に相談することで、正確な診断と治療を受けられます。
肩が上がらない場合に再生医療は効果がありますか?
腱や軟部組織の修復を促すPRP療法や幹細胞治療が有効なケースもあります。症状や状態によって適応が異なるため、専門医の診断が必要です。
肩が上がらない症状は多くの方が気になる問題です。正しい診断と適切な治療を受けることで、改善の可能性が高まります。気になる方は無理をせず専門医にご相談ください。
再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


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