
コラム COLUMN
FAQその他 ロコモティブシンドロームでよくある7つの質問に専門医がやさしく回答

ロコモティブシンドロームは高齢者だけでなく、中年以降の多くの方に関わる重要なテーマです。ここでは、多くの方が気になる疑問に整形外科専門医がやさしくお答えします。
この記事の内容
Q1. ロコモティブシンドロームとは何ですか?
A1. 運動器(骨・関節・筋肉)の機能が低下し、歩行や日常生活に支障が出る状態を指します。要介護の原因になりやすく、早期の予防が大切です。
Q2. 主な原因は何ですか?
A2. 加齢による筋力低下、変形性関節症や骨粗しょう症などの病気、運動不足や生活習慣の影響が重なって進行します。
Q3. 予防方法はありますか?
A3. スクワットや片脚立ちなどの運動、バランスの良い食事、定期的な整形外科でのチェックが予防に役立ちます。
Q4. ロコモは治りますか?
A4. 完全に元に戻すのは難しい場合もありますが、運動療法やリハビリで進行を遅らせたり、症状を軽くすることは可能です。
Q5. 要介護との関係は?
A5. ロコモが進行すると転倒や骨折のリスクが高まり、要介護の原因になりやすいです。予防は介護予防にもつながります。
Q6. 整形外科でできる治療は?
A6. 運動指導、薬物治療、注射、リハビリなどがあります。必要に応じて再生医療などの新しい治療も検討されます。
Q7. ロコモ度テストとは?
A7. 立ち上がりテストや2ステップテストなど、簡単な動作で運動機能をチェックできる方法です。自宅でも行えます。
ロコモティブシンドロームは誰にでも起こり得る身近な問題です。正しい知識と予防で、安心して長く自立した生活を続けましょう。
再生医療という新しい選択肢
近年では、従来の治療に加えて「再生医療」という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療やPRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体が本来持つ自然治癒力を引き出し、関節や組織の修復を促す治療法として注目されています。
例えば、脂肪から採取した幹細胞を点滴で投与することで、膝や股関節だけでなく、腰痛などの慢性疼痛に対しても炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする効果が期待されています。
ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無を医師がしっかり診断したうえで治療を検討することが大切です。
札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。
院長 川上公誠
(プロフィール)
監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長
岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。


各種ご相談やご予約はこちら
- ひざの痛みに関する相談
- セカンドオピニオンの相談
- 再生医療に関する相談
- MRI検査のご予約