治療電話相談はこちら

0120-117-560

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(年末年始休診)

メニュー

COLUMN

ヒアルロン酸が効かない膝痛|考えられる6つの理由を整形外科専門医が解説

ヒアルロン酸が効かない膝痛|考えられる6つの理由を整形外科専門医が解説

「何度もヒアルロン酸注射を受けているのに、最近は膝の痛みがあまり変わらない」「注射をした直後は少し楽でも、数日から数週間でまた歩くと痛い」。診察室では、このようなご相談をよく受けます。

ヒアルロン酸注射は、膝関節の動きを滑らかにし、一時的に痛みが楽になることがあります。しかし、軟骨や関節そのものを元通りにする治療ではありません。そのため、膝の状態や痛みの原因によっては、注射だけでは十分な改善を感じにくいことがあります。

ヒアルロン酸が効かない膝痛には、変形性膝関節症の進行だけでなく、半月板、骨、筋肉、歩き方など、さまざまな要因が関わります。大切なのは「効かないから仕方ない」と我慢を続けることではなく、今の痛みの原因をあらためて確認することです。

ヒアルロン酸が効かない膝痛で考えられる6つの理由

変形性膝関節症が進み、関節への負担が大きくなっている

もっとも多いのは、変形性膝関節症が進行し、関節のクッションとなる軟骨がすり減っているケースです。初期にはヒアルロン酸注射で痛みが和らぐことがありますが、変形が進むと、関節の内側や外側にかかる負担そのものが強くなります。

「歩き始めだけ痛い」「階段を下りるときにズキッとする」「正座できない」といった症状が増えてきた場合は、以前より関節の状態が変化している可能性があります。レントゲンで変形の程度を確認し、必要に応じてMRIで半月板や骨の状態まで調べることが大切です。

半月板や骨のトラブルが痛みの中心になっている

ヒアルロン酸が効かない膝痛では、半月板損傷や骨の小さな傷みが隠れていることがあります。半月板は膝の中で衝撃を和らげる役割を持つ組織です。加齢とともに傷みやすくなり、ひねった覚えがなくても傷が広がることがあります。

急に痛みが強くなった、膝が引っかかる、曲げ伸ばしの途中で止まる、夜も痛むといった場合は注意が必要です。特に、体重をかけた瞬間に強く痛む場合には、骨の中に負担が集中していることもあります。こうした痛みは、関節注射だけでは十分に対応しにくいことがあります。

膝以外の場所に原因がある

膝の痛みと思っていても、実際には股関節や腰、足首の状態が影響していることがあります。たとえば股関節が硬くなると、歩くたびに膝がねじれやすくなります。腰の神経の影響で、膝の周囲に痛みやしびれを感じることもあります。

片方の膝をかばって歩く期間が長いと、反対側の膝や股関節にも負担がかかります。「注射をしても場所が違うような気がする」「太ももやふくらはぎまで痛い」という場合は、膝だけに注目せず、脚全体の動きや姿勢を確認する必要があります。

太ももの筋力低下で膝を支えきれていない

膝の関節は、骨や軟骨だけで支えられているわけではありません。太ももの前側にある大腿四頭筋など、膝の周囲の筋肉がしっかり働くことで、歩行時の衝撃を分散しています。

痛いからと動かない期間が続くと、筋力は少しずつ低下します。すると膝にかかる負担が増え、ヒアルロン酸注射をしても「動くとまた痛い」という状態になりやすくなります。無理な筋トレは逆効果ですが、痛みの程度に合わせたリハビリや筋力訓練は、保存療法の大切な柱です。

体重、歩き方、生活習慣による負担が続いている

膝は、歩くたびに体重以上の力がかかる関節です。体重が増えた、外出や旅行で急に歩く量が増えた、長時間の立ち仕事が続いたという場合、関節への負担が積み重なります。

また、O脚傾向がある方は膝の内側に負担が集中しやすく、変形性関節症の痛みが長引くことがあります。靴底が片側だけすり減っている、歩くと膝が内側に入る、片足に体重をかけて立つ癖がある場合も、膝痛を繰り返す原因になります。

注射のタイミングや期待する効果が合っていない

ヒアルロン酸注射は、炎症や痛みが強い時期に一時的な症状緩和を期待して行われることがあります。ただし、注射を続ければ膝の軟骨が増える、変形が元に戻るというものではありません。

注射直後に楽になることがあっても、関節にかかる負担、筋力低下、半月板や骨の問題が残っていれば、痛みは再び出やすくなります。「以前は効いたのに、今回は効かない」と感じたときは、同じ治療を繰り返す前に、痛みの原因が変わっていないか確認することが重要です。

ヒアルロン酸注射だけに頼らない膝痛の対策

痛みが強い時期は、まず膝への負担を減らす

歩くたびに強い痛みが出る時期は、無理に長距離を歩いたり、深くしゃがんだりする必要はありません。階段の上り下り、正座、低い椅子からの立ち上がりは、膝に大きな負担がかかります。

痛みがある日は、手すりを使う、椅子を少し高くする、荷物を減らすなど、生活の中で膝を守る工夫をしてください。腫れや熱感があるときは冷やし、慢性的なこわばりが中心なら温めることで楽になる場合もあります。

痛みが落ち着いたら、太ももを少しずつ鍛える

膝痛の予防には、太ももの筋力を保つことが役立ちます。まずは椅子に座った状態で、片脚ずつ膝をゆっくり伸ばし、数秒止める運動から始めるとよいでしょう。痛みが増えない範囲で、無理なく続けることが大切です。

スクワットは有効な運動になることもありますが、膝が深く曲がると痛みが悪化する方もいます。自己流で頑張りすぎず、整形外科やリハビリで自分の膝に合った運動を確認すると安心です。

体重と靴を見直し、膝への負担を減らす

体重を急に落とす必要はありませんが、数キログラムの変化でも歩行時の膝への負担は変わります。食事を極端に減らすより、間食や甘い飲み物を見直し、歩ける範囲で日常の活動量を保つことが現実的です。

靴は、かかとが安定し、サイズが合ったものを選びましょう。すり減った靴や、柔らかすぎて足元が不安定になる靴は、膝への負担を増やすことがあります。

整形外科を受診した方がよい膝の痛み

急に歩けなくなった、強く腫れた、熱を持っている

急に体重をかけられなくなった、膝が大きく腫れた、赤く熱を持っている場合は、早めに整形外科を受診してください。変形性膝関節症だけではなく、骨折、感染、痛風など、早めの対応が必要な病気が隠れていることがあります。

夜間痛や安静時痛が続く

歩くと痛いだけでなく、じっとしていても痛む、夜に目が覚めるほど痛いという場合は、詳しい検査が必要になることがあります。痛み止めや関節注射で様子を見るだけではなく、レントゲンやMRIで原因を確認することが大切です。

ヒアルロン酸が効かない状態が続いている

数回注射をしてもほとんど変化がない、以前より効く期間が短くなった、痛みの場所や出方が変わった場合は、治療方針を見直すタイミングです。整形外科では、関節の状態、筋力、歩き方、生活背景を総合的に確認し、薬、装具、リハビリなどを組み合わせた保存療法を検討します。

よくある質問

Q1. ヒアルロン酸注射が効かないなら、もう続けない方がよいですか?

A. 一律にやめるべきとは言えません。痛みが一時的に楽になる方もいます。ただし、何度続けても変化が乏しい場合は、同じ治療を続ける前に痛みの原因を確認することが大切です。

Q2. 膝が痛いときは、できるだけ動かさない方がよいですか?

A. 強い痛みや腫れがある時期は負担を減らすことが必要です。ただし、長く動かさないと筋力が落ち、膝痛が続きやすくなります。痛みが落ち着いたら、無理のないストレッチや筋トレを少しずつ始めましょう。

Q3. 手術を避けるために、今からできることはありますか?

A. 体重管理、太ももの筋力維持、歩き方や靴の見直し、適切なリハビリは、膝への負担を減らす助けになります。手術が必要かどうかは痛み、生活への支障、関節の状態によって判断します。早めに整形外科で状態を確認することが大切です。

再生医療という新しい選択肢

近年では、従来の治療に加えて再生医療という新しい選択肢も登場しています。特に、幹細胞治療PRP(多血小板血漿)治療といった方法は、体の自然治癒力を引き出して関節の修復を促す治療法として注目されています。

例えば、脂肪から採取した幹細胞を関節に注入する治療では、変性した軟骨の修復や再生が期待できます。これにより、「もう正座はできないかも…」とあきらめていた方が、再び正座ができるようになったケースもあります。

ただし、再生医療はすべての症例に効果があるわけではないため、適応の有無をしっかり診断してもらうことが重要です。

まとめ

ヒアルロン酸が効かない膝痛には、変形性膝関節症の進行、半月板や骨の問題、筋力低下、歩き方や生活習慣など、さまざまな理由があります。ヒアルロン酸注射で一時的に痛みが楽になることはありますが、軟骨や関節そのものを元通りにする治療ではありません。

注射の効果を感じにくくなったときこそ、痛みの原因をあらためて見直す機会です。無理な運動は避けながら、太ももの筋力を保ち、膝に負担の少ない生活を意識しましょう。

歩くと痛い、階段で痛い、夜も痛い、膝が腫れる、以前より急に悪化したと感じる場合は、年齢のせいと決めつけず整形外科へご相談ください。原因を知り、自分に合った対策を始めることが、これからもできるだけ自分の足で歩き続けるための第一歩になります。

札幌ひざのセルクリニックでは、患者様の症状に合わせた適切な診断と治療計画のご提案をしております。ひざだけでなく、肩、股関節等の関節、また長引く腰痛などの慢性疼痛の治療も行っております。西18丁目駅徒歩2分、札幌医大目の前にありますので、お気軽に御相談下さい。

院長 川上公誠

プロフィール


監修 川上 公誠(整形外科専門医)
札幌ひざのセルクリニック院長

岐阜大学医学部卒業。母が人工関節手術で痛みから解放された経験をきっかけに整形外科医を志し、これまでに人工関節置換術を含む手術を5,000件以上手がけてきました。手術が難しい高齢者や合併症のある方にも寄り添える治療を模索する中で再生医療と出会い、その効果に確信を得て、2024年に「札幌ひざのセルクリニック」を開院。注射のみで改善が期待できるこの先進的な治療を、北海道中に届けたいという想いで、関節に特化した再生医療を提供しています。

この記事を書いたのは

CONTACT

ひざ関節の痛みに完全特化!

治療電話相談はこちら

【電話受付時間】月〜金/9:00〜16:30(土日祝休診)

各種ご相談やご予約はこちら

  • ひざの痛みに関する相談
  • セカンドオピニオンの相談
  • 再生医療に関する相談
  • MRI検査のご予約